「ランドクルーザー300」納車が進んで「転売ヤー」は涙目? 新車納期は改善傾向! 中古車市場の現状とは

自動車業界を悩ませていた、新車の長納期化に改善の兆しが見えつつあります。新車の供給不足によって高騰していた中古車相場も、今後は落ちついていくと予想されていますが、その一方で転売を目的としたいわゆる「転売ヤー」はどのような状況なのでしょうか。

新車納期改善で中古車価格も落ち着きを見せる

 コロナ禍や半導体不足などの影響により、新車の超納期化が問題となっていましたが、改善の兆しが見えつつあります。
 
 新車の供給不足によって高騰していた中古車相場も、今後は落ちついていくと予想されていますが、その一方で転売を目的としたいわゆる「転売ヤー」はどのような状況なのでしょうか。

中古車市場では一時「3000万円」で販売されたことも! 納期改善で転売ヤーはどうなったのか?
中古車市場では一時「3000万円」で販売されたことも! 納期改善で転売ヤーはどうなったのか?

 近年の自動車業界では、新車の長納期化が大きな問題となっています。

 その背景には、コロナ禍やウクライナ危機による世界的な混乱のなかで、半導体をはじめとするクルマに必要な部品が不足し、思うように新車を生産できないという事情がありました。

 その結果、かつては一般的な国産車であれば2週間から1か月程度で納車されていたものの、近年では6か月から1年程度の納期を覚悟しなければならず、人気車種ではそれ以上というケースも珍しくありません。

 新車の生産が進まないと、中古車市場に流通するクルマも少なくなります。

 さらに、納期を優先するユーザーが中古車を求めるようになったことから、中古車相場も高騰するようになりました。

 新車に近いコンディションの個体は、新車価格を超える値段が付けられることもあるなど、「早く納車される」ということが付加価値となっているのが昨今の自動車業界でした。

 一方、自動車メーカーや部品メーカーなどの努力によって、最近では部品不足も解消を見せ、新車の納期にも改善の兆しが見えるようです。

 各販売店によると、ホンダ「フリード」や日産「ノート」など、新車販売台数ランキングの上位に名を連ねる人気車種であっても、1か月以内に納車されるケースも増えているようです。

 また、そのほかの人気車種についても、納期はおおむね改善傾向にあるといいます。

 自動車販売連合会協会および全国軽自動車協会連合会の統計にもとづく、普通車と軽自動車を合わせた2023年2月の新車登録台数は、前年比120.3%となる42万6727台となっています。

 2022年9月以降、6か月連続で前年超えを達成しており、新車の納車が順調に進んでいるようすがうかがえます。

 さらに、中古車登録台数も前年比101.1%の51万5445台と前年超えとなっています。中古車登録台数が前年を超えるのは、2021年5月以来のこととなります。

 新車の納車が進んだことで中古車市場の需給バランスが改善し、相場の落ち着いた結果として、中古車登録台数の増加へとつながったと考えられます。

 実際に中古車販売を行うA氏は次のように話しています。

「2023年に入ってから、新車の納車状況が改善されはじめたことで中古車市場でも買取価格が落ち着き始めてきました。

 とくに人気車種となっていたモデルでは、その価格差も大きくなっており、転売を目的としていなかったお客様でも気にされているようでした。

 一方で依然として納車が長いことには代わりがなく、車検のタイミングなどで『すぐにクルマが欲しい』というような需要も高いため、まだまだ中古車相場はある程度の高値を維持するのではないでしょうか」

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