「ランドクルーザー300」納車が進んで「転売ヤー」は涙目? 新車納期は改善傾向! 中古車市場の現状とは
トヨタ「ランドクルーザー300」の納期改善で「転売ヤー」はどうなった?
実際、中古車市場を見ると、中古車価格も落ち着きを見せていることがわかります。
かつては新車価格を超える個体も多かったトヨタ「アルファード」や「ハリアー」は、高年式かつ低走行距離のものでも新車価格と同程度で収まっているようです。
また、最大4年待ちという異例の長納期が話題となったトヨタ「ランドクルーザー(300系)」は、新車価格のおよそ4倍となる3000万円という値で中古車市場で販売されていたこともありました。
ランドクルーザーは依然として長納期が続いているものの、以前に比べて納車状況はわずかに改善しているうえ、登場からおよそ2年が経過したことで、市場も落ち着きを見せています。
ランドクルーザーの中古車価格も、そうした状況を反映しています。
新車同様の個体は1500万円前後の値段となっているなどまだまだプレミアム価格ではありますが、一時期と比べて相場は数百万円程度下落しているといいます。
こうした状況は、ランドクルーザーの相場高騰の要因のひとつとなったとされている「転売ヤー」にとっても痛手のようです。
自動車業界のある関係者は次のように話します。
「ランドクルーザーの相場が最も高騰していた頃は、2000万円程度で売れることもめずらしくなかったため、一部の『転売ヤー』は1500万円前後の価格で仕入れることもあったようです。
ただ、相場が下落傾向にある昨今では、プレミアム価格で仕入れたランドクルーザーでは十分な利益を得ることができないため、急いで売却する例が増えているようです。
仕入れ価格にもよりますが、タイミングを逃した一部の『転売ヤー』は、思うように利益が得られないばかりか、場合によっては赤字になっているかもしれません」
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このように、新車の長納期化がまねいた中古車価格の高騰は、新車の納車状況の改善によって落ち着きを見せているようです。
とはいえ、2023年1月に発売された新型「プリウス」のように、新車価格を上回る値段で販売されている中古車もいまだに存在しています。
中古車価格は、需要と供給のバランスによって大きく変化するため、購入を検討する際にはタイミングをしっかりと見極めることが重要です。
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