日産「くうねるあそぶ」セダン復活!? 懐かしすぎるキャッチコピーのプロトタイプを公開 元祖の「セフィーロ」との共通点は
日産が2023年3月23日に世界初公開したプロトタイプセダン「コンテンポラリー ライフスタイル ビークル」は、かつて販売していたセダンの「セフィーロ」と同じキャッチコピーを提唱しています。
現代版「くうねるあそぶ」セダン! 「セフィーロ」とは共通点あり?
日産は2023年3月23日、プロトタイプセダン「コンテンポラリー ライフスタイル ビークル」を世界初公開しました。
現在日産が唯一販売している4ドアセダン車の「スカイライン」をベースに、かつて販売されていたミドルセダン「セフィーロ」のキャッチコピーである「くうねるあそぶ」を現代風に解釈し、多くの仕掛けを詰め込んだモデルだといいますが、セフィーロとはどう共通しているのでしょうか。
日産「セフィーロ(初代)」は1988年に発売されたミドルセダンです。
登場時は「くうねるあそぶ。」という糸井重里氏によるキャッチフレーズや、ミュージシャンの井上陽水氏が出演したテレビCMが大いに話題を呼びました。
エクステリアは、流麗なクーペ風のフォルムを持つ4ドアセダンのボディで、当時の同クラス4ドアセダン・ハードトップモデルの「ローレル」や「スカイライン」との差別化を図りました。
当時まだ先進的だったプロジェクターヘッドライトをはじめ、コンパクトなフロントグリルやスマートなテールランプを特徴とし、細部でクラシックさとモダンさを表現しています。
インテリアはインパネやドアトリムなどを滑らかな曲線を多用したデザインとしたほか、3種類の内装素材、2色のシート地から選択でき、コーディネート性も高めています。
バリエーションの多さはセフィーロの特徴で、エンジンは出力の異なる3タイプの2リッター直列6気筒エンジンを用意し、サスペンションも3通りのセッティングに加え、先述の通り内装の素材とカラーをカスタマイズできる「セフィーロ・コーディネーション」を採用。
後にセフィーロ・コーディネーションは廃止されましたが、この画期的で斬新とも言えるセミオーダーメイド方式はセフィーロのコンセプトである「『美しさ・遊び心』を大切にする知的なヤング・アダルトのためのスタイリッシュなパーソナルセダン」を体現していたと言っても過言ではありません。
なお、セフィーロは3世代に渡って展開され、2003年に販売を終了しています。
一方、日産が公開したコンテンポラリー ライフスタイル ビークルは、スカイラインをベースに「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」という意味の「ブリコラージュ」の発想により製作。
コンテンポラリーとは、「現代的な感覚」、「時代の流行りを取り入れた」という意味で、「食べる」「寝る」「遊ぶ」ための29の「仕掛け」を詰め込んだと言います。
例えば、スライド式サイドテーブルやサンバイザーテーブルなどの「食べる」仕掛け、自動リクライニングシートや折りたたみフットレスト、フルフラットベッドなど「寝る」仕掛け、さらに屋外シアタースクリーン・プロジェクターなどの「遊ぶ」仕掛けなどを装備していることが特徴です。
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今回、コンテンポラリー ライフスタイル ビークルを公開したことについて日産は以下のように説明しています。
「あの頃描いた、セダンで「食べる」、「寝る」、「遊ぶ」の夢は今も続いています。
観察や固定概念に囚われない発想により、すでに存在するものから新たな可能性を見つけだし、より快適な体験の提供に繋げることもイノベーションです。
ブリコラージュから導かれるイノベーションは、サステナビリティを推進するうえでの課題にも有効であると考えています」
これまでにない自由で斬新な発想と創意工夫という側面で見ると、コンテンポラリー ライフスタイル ビークルと初代セフィーロの両車では共通していると捉えることもできます。
これエイプリルフールネタのフライングなんじゃね?知らんけど