トヨタ&スバルのガチンコ勝負は2年目! プロと社員が「共に挑む!」 スーパー耐久開幕戦がアツかった!
Team SDA Engineeringに新加入の伊藤氏はどうだった?
そしてTeam SDA Engineeringでは、廣田氏に加えてBRZ CNF conceptのステアリングを握った伊藤氏です。
本来は開幕戦・鈴鹿の決勝終盤で走る予定でしたが、赤旗中断で決勝デビューはお預けになってしまいました。
「決勝を走れなかったのは残念ですが、こればかりはタイミングなので仕方ないです。
2022年とは違う立場での参戦になりますが、正直『苦しいけど、楽しい』と言うのが本音です。
社員ドライバーが私と廣田の2人体制になったことで、車両開発の部分は去年よりも細かく一歩踏み込んだ所まで話ができるようになっていると思います。
これまでの業務でもサーキット領域での評価はしていますが、レースは混走。
そんな状況を限界領域で走らせながら、『今、クルマに何が起きているのか?』を感じ取ると言う経験は非常に大きいと感じました。
ただ、混走と言う意味ではサーキットも一般道も同じですので、通じる所はあるかなと思っています。
限界域での『引き出し』が増えれば、常用域で更に『余裕』に繋げられると思っています」
ちなみにTeam SDA Engineeringの本井雅人監督にも聞いてみました。
「たぶん本人はドキドキだったでしょうが、伊藤がドライバーとして加わったことで、凄くステップアップしたと思います。
彼は普段から開発のために走っているものの『競い合いながら』となると状況は変わりますが、その中で冷静に走っていたと思います。
人もクルマも成長していますので、まだまだ進化は止まりません。
次のアイテムも決めていますので、4月の公式テストを含めて検証して24時間に備えます」
※ ※ ※
両チーム共に4月28日に富士スピードウェイで行なわれる公式テストに参加。
5月28日-29日に開催されるスーパー耐久シリーズ第2戦・富士24時間耐久レースに向けて調整を行ないます。
2022年の富士24時間レースは、2台共にトラブルに見舞われ「満身創痍」での完走でしたが、2年目は24時間通してトラブルが無いガチンコバトルを期待します。
そして、マシンの進化はもちろんですが、両チームの社員ドライバーの成長にも注目してほしい所です。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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