「東名高速」にも!? 神出鬼没な「“半”固定式オービス」が増加中! 設置場所の法則は? 「予告看板」はある? 話題の“最新オービス”を徹底解説
半固定式オービスの本体が移動する期間や順番に法則はある?
SNSなどで「今日は○○に本体が入っていた」などの書き込みを見ることがあります。筆者はそれらの情報を日々チェックしているのですが、短い時は3日、長いと2週間以上同じ場所に設置されています。
場所も3地点を順番に移動するのではなく、A地点からC地点へ行き、次にC地点からA地点へ戻り、たまにB地点へ移動したりと規則性は全くなさそうです。
また、「今現在どこの拠点にオービス本体が設置されているか」について、基本的に情報は公開されておらず不明です。上記で述べたとおりSNSなどの情報をくまなくチェックすれば分かる場合もありますが、まだ半固定式オービスが認知されていないことや、本体がセットされているかどうかは、通過する瞬間によく見ないと判別できないことがあるため、あまり情報も多くありません。よって、半固定式オービスの拠点ではすべて本体が入っていると思って運転するべきといえるでしょう。
一方、半固定式オービスはレーダーではなく、レーザーにより速度を計測しているため、最新のレーザー&レーダー探知器で探知は可能です。
しかしレーザーは、間に植栽や他のクルマなどの障害物があると探知できなくなったり、探知機の位置などにより探知距離が変わってきたりするため確実とは言えません。とはいえ、アプリにせよ探知機にせよ正確で新しい登録情報を内蔵していれば、位置情報によりかなり手前からきちんと案内をするでしょう。
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半固定オービスのここ2年間の増え方を見ていると、これからもどんどん増えてゆくでしょう。
今現在、6府県に3か所ずつの拠点と、オービス本体が1台ずつ配備されています。
これから他の都道府県にも増えていくと同時に、導入済みの府県でも拠点の数が増えるかもしれません。
例えばオービス本体が1台のままでも、県内に30か所の拠点が点在していたら効率良く広範囲で速度抑止ができそうです。
ただし、都心の首都高速などでは非常駐車帯も狭く、多くの路線が高架上や地下にあるため、設置が難しいです。
このような場所では従来の固定式オービスを新しく更新したり、移動式オービスを活用していくことになりそうです。
2023年3月7日にも東名高速の現地調査をしましたが、その時は日中だったのと、工事による車線規制が多く行われていて全体的に速度が抑えられていたこともあり、ドライバーの中には目新しい半固定式オービスの拠点に気がつきブレーキランプを点灯させているクルマもいました。
オービスは速度が出やすい場所や、事故の多い場所に設置されます。また、オービス付近では急ブレーキなど不自然な挙動をするクルマも多いので、特に適切な車間距離と慎重な運転が求められます。
Writer: オービスガイド 大須賀克巳
2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。
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