スバルの「新型マシン」は梅雨明け投入!? 世界が待っていた「ラリーのスバル」復活へ 2023年はどうなる?
スバルがラリー参戦に復活? 今年の全日本ラリーは目が離せない?
そんな中、2023年の東京オートサロンでスバルのモータースポーツ体制発表で、のチーム運営サポートと車両開発サポートを行い、「SUBARU RALLY CHALLENGE」というチームとして全日本ラリーに参戦することが発表されました。
ワークスドライバーとして新井敏弘選手と鎌田卓麻選手を選抜したことに加えて、これまで参戦していたWRX STIから新型WRX S4にベース車両が変更になることも明かされています。
新型マシンは、スバルグローバルプラットフォームと2.4リッター直噴ターボエンジン(FA24型)という組み合わせによるベース車の高いポテンシャルに加え、これまで以上の軽量化を狙って開発を進めることで、シーズンを通してクラス上位入賞を狙うとしています。
新型マシンを操る新井選手と鎌田選手はこれまでもJN-1クラスでWRX STIをドライビングしていたドライバーなので大きな期待が寄せられました。
そしてワークスとして復活した記念すべき第1戦の「Rally of Tsumagoi」が2月3日に開催されましたが、ニューマシンの投入はまだ行われずWRX STIでの参戦となりました。
多くのラリーファンが注目したスバル勢は鎌田選手がドライブしたWRXが1位、そして新井選手がドライブしたWRXが3位という結果を残、2チームが表彰台を獲得するという幸先の良い開幕戦に多くのファンが感動したことでしょう。
開幕戦の結果によりさらに大きな期待を背負って迎えた前述の新城ラリーに筆者(兵頭倫果)は実際に足を運ぶことができました。
4年ぶりに有観客で行われたラリー会場に到着すると、まず「SUBARU」と描かれた幟が並ぶ光景が目に入り、改めてスバルの復活を感じます。
会場にはスバルの応援旗やウェアを身にまとうファンがたくさん見受けられ、言葉がなくとも歓迎の意がひしひしと伝わってきました。
サービスパークにはスバルのマシンを一目みようとする人も多く、決して衰えていなかったスバルの人気を感じることができました。
なお新城ラリーで行われたGRとスバルのトークショーでは、「スバルの新型マシンは2023年の梅雨が明けた頃に導入予定」という話もあり、ファンは多いに盛り上がっていました。
そんな盛り上がりを見せた新城ラリーでのスバル勢の結果は鎌田選手のWRX STIが3位、新井選手のWRX STIが6位と表彰台をしっかり抑える結果となりました。
筆者が会場で特に印象的だったのは、GRの赤旗とスバルの青旗を二本もつ観客の姿です。
2005年に三菱も撤退してしまったため現在まで参加していたのはトヨタだけ。この2色の旗が交わる光景を見て今後ラリーがもっと盛り上がるに違いないと確信しました。
日本でのモータースポーツ開催を反対する声もある中で、スバルが復活したこの事実は大きく影響することだろうと思います。
そして最後に筆者の個人的な意見ではありますが「いつか再びWRCで活躍するスバルを見たい」という、筆者だけでなく、世界中のファンがそう思っていることでしょう。
スバルが海外ラリーに参戦し始めたのは1970年代からだと思いますが、何故1990年からだと言うのは納得できないですね。
WRCですとレオーネ・スイングバックが1980年のサファリ・ラリーに参戦したのが初かも。