9年前の中古「ランクル70」が新車超え!? 相場の異常高騰に反響大! 「次は限定販売やめて!」の声も

1984年にデビューし2004年で国内販売を終えた後、2014年に再販されたトヨタ「ランドクルーザー70(ランクル70)」が人気で、中古車相場が新車価格を超える異常事態となっています。こうした状況を前に「欲しいけど買えない!」といったユーザーの声を拾いました。

デビュー40周年間近! 「ランクル70」再再販はあるのか!?

 世界各地の道なき道で活躍するトヨタの本格四輪駆動車「ランドクルーザー」シリーズの中でも、特にタフなシチュエーションで愛され続けているのが、1984年のデビュー以来今も生産を続ける「ランドクルーザー70(ランクル70)」です。
 
 国内では2004年で販売を終了後、2014年に誕生30周年を記念し1年限定で再販。9年経った今も新車価格を超える中古車相場を維持しますが、購入を希望するファンからは「高い!」「再再販はされないのか」と悲痛な声も聞かれます。

無骨さが「カッコいい!」 写真は2014年に約1年限定で再販されたトヨタのヘビーデューティSUV「ランドクルーザー70」ピックアップモデル
無骨さが「カッコいい!」 写真は2014年に約1年限定で再販されたトヨタのヘビーデューティSUV「ランドクルーザー70」ピックアップモデル

 2014年に誕生30周年で再販されたランクル70は、2004年販売終了時の質実剛健で無骨なイメージはそのままに、現代的な装いのフロントマスクに刷新し、エアバッグやABSなどの安全装備も加えるなど、随所をアップデートしています。

 もちろん、悪路走破性や耐久性に優れたラダーフレームシャシやパートタイム4WDなど、デビュー時から続く伝統はしっかりと継続しています。

 4ドアバンに加え、国内初登場となるダブルキャブタイプのピックアップトラックもラインナップされたことでも話題となりました。

 パワートレインは、最高出力231ps、最大トルク360Nmの4リッター V型6気筒「1GR-FE」型ガソリンエンジンと、5速マニュアルトランスミッションの組み合わせのみで、ATの設定はなし。2014年当時の消費税込み価格は、4ドアバンが360万円で、ピックアップが350万円でした。

 2015年6月30日生産分までの約1年間の限定とされ、増産分も含めおよそ7000台を販売しています。

 その後も中古車では安定した人気を誇り、2023年3月現在でも再販版ランクル70の中古車相場は400~550万円と、8年から9年落ちの中古車としては驚異の新車超え価格を維持しているのです。

 SNSでは、こうしたランクル70再販モデルの異常な相場に対し、多くの反響の声がみられます。

 特に多いのは「ここまで高いと手が出ない」「いつまでこの状況が続くのか」「70シリーズは(他のランドクルーザーシリーズに比べ)手軽な価格もウリだったのに」と嘆くコメントです。

 またトヨタのランクル70再再販を希望する声も多く「せっかくなら新車で買って長く乗りたい」「前回は手が出なかったから今度こそ欲しい」など、潜在的な需要は高そうです。

 そして「今度はディーゼルターボがイイ」「AT仕様があれば乗りたい」など、従来型とは異なった仕様に対するニーズも見受けられます。

 さらにランクル70再再販に対しても「次は限定販売にしないで欲しい」「同じ過ちを繰り返さないで」など、期間限定ではなく通常販売として継続して欲しい、との声も目立ちます。

 2023年3月現在、ランクル70の再再販に関するトヨタからの公式な発表は一切ありません。

 しかし来年2024年は、ランクル70の発売開始から40周年となる節目だけに、トヨタの英断が大いに期待されるところです。

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