シートベルトが「ダラ~ン」巻き戻らない不具合発生! 意外な理由が!? 簡単にできる解消法とは
クルマの走行中は「シートベルト」の着用が義務付けられています。あまり故障するような装備ではありませんが、シートベルトを外しても自動で巻き取られずに、ダランとしたままの状態になってしまうことがあります。この不具合の原因は何なのでしょうか。
シートベルトが巻き戻らなくてピンチ!
クルマの走行中は、前席だけでなく後席も、やむを得ない理由がない限りは「シートベルト」の着用が義務となっています。
本来シートベルトはあまり故障するような装備ではありませんが、経年によってシートベルトを外しても自動で巻き戻らずに、ダランとしたままの状態になってしまうことがあります。そのような不具合は何が原因なのでしょうか。
かつては腰だけを支える2点式のシートベルトが主流でしたが、1959年にボルボが現在の主流である3点式を開発。「安全は独占されるべきでない」との観点から特許を無償で公開したといわれています。
日本では1969年にシートベルトの搭載が義務化され、その後1971年に高速道路や自動車専用道を走行する場合は装着が義務となりました。
さらに現在の違反点数制度の対象となったのが1985年、この法律が一般道にまで広げられたのが1987年、現在のように後部座席まで装着が義務化されたのは2008年からとなっています。
シートベルトはいくつかのパーツで構成されています。いわゆるシートベルトのベルト部分は「ストラップ」または「ウェビング」とも呼ばれます。
着座した状態で骨盤を支える横方向の部分を「ラップストラップ(腰部ストラップ)」、肩から腰にかけて斜めに支える部分を「ショルダーストラップ(ダイアゴナルベルト)」と呼びます。
着用者をしっかり支えるためにストラップを固定・開放させるための部品は「バックル」といい、通常はストラップの折り返し地点にある「タングプレート」という先端が金具になっている部品を差し込むとロックがかかり、ボタンを押すとリリースされる仕組みになっています。
「リトラクター」とは、ピラー内部を通じてピラーやフロア下などに設置されるストラップの巻き取り装置のことを指します。リトラクターには衝撃を感知すると同時にストラップを引き込み、着用者の飛び出しを防ぐ「プリテンショナー」などが内蔵されています。
プリテンショナーはバックル側でも引き込んだり、腰部を引き込むタイプも用意されており複合的に機能することで、万が一の衝突でも体が投げ出されないよう瞬時に固定してくれる仕組みです。
また、プリテンショナーで引き込んだストラップを少しずつ緩めて、締め上げられた胸部などの圧迫を緩和してくれる「フォースリミッター(ロードリミッター)」と呼ばれる機構も内蔵しています。
リトラクターから伸びるストラップを肩口で経由させるための折り返し用パーツが「ショルダーアンカー」のことです。単なるフックのように見えますが、意外にも、この部分が壊れることが多いようです。
このどれかが経年や衝撃が加わったり、故障したりして不具合が発生しているケースがほとんどとされています。
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