ガソリンは「腐る」? 長期間の放置はOK? “生モノ”燃料の使用期限とトラブルの防ぎ方
クルマの燃料であるガソリンは、長期間放置しておくとどうなるのでしょうか。
燃料タンクのガソリンも劣化していく
クルマを走らせる燃料のガソリンは「生モノ」であり、長期間放置すると劣化します。その際、どのような問題が生じるのでしょうか。
ガソリンは、空気に触れると酸化や蒸発などによって傷んでいきます。クルマの燃料タンクに入っているガソリンも、長期滞留によって劣化していきます。
そもそもガソリンは、炭素と水素の化合物である炭化水素化合物であり、揮発性、粘度、引火点など様々な性状を持つ成分の集合体といえます。
これを長期間放置すると、ガソリンに含まれるアルケンが空気中の酸素によって酸化し、蟻酸や酢酸に変化します。
これにより、きれいに着色されたオレンジ色の新しいガソリンは、徐々に茶色からどす黒く変色していき、粘度もドロドロの“劣化ガソリン”に変化します。
さらに、酸性化によってカメムシのような強烈な悪臭も放つため、見分けるのは難しくありません。
このようにガソリンが劣化した状況を「腐る」と表現することがあります。ガソリンが腐っているとエンジンがかからないだけではなく、目詰まりなどのトラブルの原因にもなります。
クルマにガソリンを給油して長期間放置すると、劣化してエンジンや燃料系に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
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