ほぼ公道走れない日産「R34」が5000万円超え! 希少なミッドナイトパープルの存在感! 注目される1台の特徴とは

新車当時のおよそ10倍という驚異の価格…今後まだ上がる?

 また、今回発見された個体には多くのカスタム/チューニングが施されています。

 エクステリアでは、カーボンファイバー製のフロントフェンダーやリアディフューザー、リアウィング、そしてBBS製のホイールが目を引きます。

 機関系は、HKS製ターボキットやARC製インタークーラーなどが装着され、最高出力はおよそ550馬力まで高められているほか、給排気系や足回りにもしっかりと手が入れられています。

 インテリアはほとんど純正の状態と言いますが、いずれもコンディションは良好のようです。

 このR34には、40万ドル(約5260万円)というプライスタグが付けられています。

 新車当時のおよそ10倍という驚異の価格となっていますが、後述の理由から、まだまだその相場が落ち着くことはなさそうです。

ミッドナイトパープルIIが綺麗に映えている日産「スカイラインGT-R(BNR34)」
ミッドナイトパープルIIが綺麗に映えている日産「スカイラインGT-R(BNR34)」

 実はこのR34は、現時点ではアメリカ国内をほとんど走行することができません。

 右ハンドルの日本国内仕様車であるため、アメリカ国内の保安基準に適合していないことがその理由です。

 販売者によれば「Show & Display」という希少車にのみ許可された方法で輸入および登録されているため、イベントに展示するなどの目的かつ一定の距離と範囲であれば、アメリカ国内の公道を走行するのは不可能ではないといいます。

 ただ、自由に走行できないというのは、購入者にとってはマイナスであることは言うまでもありません。

 一方、アメリカでは、生産から25年以上が経過すると多くの保安基準条項が免除となります。

 通称「25年ルール」と呼ばれるこのルールにより、これまでアメリカ国内での走行が難しかった、1990年代の国産スポーツカーなどの需要が高騰することになりました。

 R34に「25年ルール」が適用されるのは早くて2024年になると見られますが「25年ルール」によってアメリカ国内を自由に走行できるようになれば、R34全体の相場がさらに高騰することは必至です。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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