あれ?ドアが開かない!? 「寒い」と車の“ドア”なぜ凍っちゃう? 無理やり引っ張ると故障も! 適切な対策方法とは
寒い日が続く冬。気温が落ちてくるとクルマにもさまざまな影響があります。場合によっては窓や軽油だけでなく、「ドア」も凍りつき開かなくなってしまいます。ドアが凍らないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。原因と対策を解説します。
寒すぎるとクルマのドアも凍っちゃう?
2023年1月24日から26日にかけて、この冬一番の強い寒気が流れ込み、各地で大雪が観測されるなど寒い日が続いています。
寒冷地で駐車しているクルマでは、窓や軽油などさまざまなものが凍るといいますが、クルマの“ドア”も例外ではありません。
そこで今回は、寒い時なぜドアが凍結するのか、どうすれば凍結防止できるのかについて、解説していきます。
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が、2014年2月に長野県上田市菅平高原で凍結テストを実施しました。
その内容は、「寒冷地で駐車してクルマを置いておくとどうなるのか?」というものでした。
試験車種は、トヨタの大型ミニバン「ヴェルファイア」。気温は「テスト開始時:8.5℃、最低気温:-6.3℃、テスト終了時:-5.9℃」。特定の寒冷地のみならず、あらゆる場所で十分考えられる気温です。
この試験の結果、「フロントガラスやドアが凍結し、クルマをすぐに動かすことができない状態が発生する」という検証結果が得られています。
それでは、実際何が凍結してドアが開かなくなってしまっているのでしょうか。
何が凍ってドアが開かなくなるの?
最も多いケースが、ドアと車体の間にあるドアモールと呼ばれるゴム製品内側に水分が溜まってしまい凍ってしまうケースです。
ドアモールは、約2cm幅の太さでドアのフチを一周グルっと装着しているゴム製の部品です。
積雪時や雨天時など走行していると車体に水が降りかかることになりますが、その水をクルマの車内空間に入り込まないようにするパーツです。
そんなドアモールが、気温が下がることにより凍結し、車体側とドアが接着されることで、ドアが開かなくなってしまうのです。
またドアモールはゴム製の部品で、強力な両面テープで塗布してあるだけなので、無理にこじ開けようとすると、千切れたり剥がれたりしてしまいます。
そうなると車種にもよりますが、修理代金は安くても数万円程度かかってしまいますので注意が必要です。
凍っちゃったらどうすればいい?
それではドアモールが凍らないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
一番最初に考えられるのは、ドアモールの水分を完全に落とす方法。ドアモール付近の水分はサイドステップを通過して外へ流れ出る仕組みになっています。
走行時のみならず、クルマを駐車していても水分は自然と外へと流れていきますが、密着しているため完全に抜けきることはありません。
そこで、ドアを全開にして水分を無くす必要があります。
ドアを全開にすると排水ルートが広がり、普段より多くの水を排水することが可能です。
この方法は、ガソリンスタンドの洗車作業時に水分を限りなく排水する方法と同じで非常に効果的です。
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いざクルマを動かそうとしたときにドアが凍って車内に入れないとなると、非常に困りますし、焦ってドアを無理やり引っ張ってしまうかもしれません。
無理やり引っ張ってしまうと前述の通り、破損の原因にもなりますので、冷静に対応することが推奨されます。
また、ドアを開けて水分を出し切る方法は、自動車を整備するメカニックも普段クルマの整備する際に使用しているポピュラーなやり方です。
それでももし凍ってしまった場合は、ぬるま湯をドアと車体の隙間から注ぎ込むことで溶かす事ができます。
ドアと車体の隙間にぬるま湯を注ぎ込むと、ゆっくりドアモール内側へ侵入し、凍った部分を溶かしてくれるのです。
雪が降り始めたらシリコンスプレーをゴムに吹き付けて布で拭く。汚れも取れるし、水も弾くのでドアがくっつかない。シリコンスプレーは他にも雪かきの道具に吹き付けておくと雪離れが良く、スノーダンプやソリも滑りが良くなるので1本(200~300円)買っておけば良い。
昔はラジエーター液(不凍液)を染み込ませた布でゴムを拭いていた。いずれの方法でもこれで1ヶ月くらいは問題ない。大半の人は凍ってから対処するだろうから、苦労するんだよね。ドアがくっつくと力技で開けようとするのでドアが空いた瞬間にドア付近の雪が車内にぶわっと入っちゃうからね。ドアをそっと開けられれば、車内から雪を払うハケを出すのも楽だよ。