トヨタやレクサスのSUV＆ミニバンを担当するトヨタ車体は、ランドクルーザー40系と70系を組み合わせたモデルがお披露目されましたが、どのような反響があったのでしょうか。

　トヨタ車体はミニバンとしてトヨタの「アルファード／ヴェルファイア」、「ノア／ヴォクシー」、「グランエース」、レクサス「LM300h／LM350」。

　SUVとして「ランドクルーザー／ランドクルーザープラド／ランドクルーザー70（ハードトップ＆ピックアップ）」やレクサス「LX600」。

　さらには「ハイエースバン／ワゴン／コミューター／300系」や「コースター」などの商用モデルなどの開発・生産などをおこなっています。

　そんなトヨタ車体は、東京オートサロン2023に初出展し、「長く、アクティブに乗っていただけるFunなクルマ3台を通じて、トヨタ車体ならではのクルマの楽しさを紹介する」として、3台の個性的なクルマを展示しました。

　なかでも注目を集めていたのは「ランドクルーザー40×ランドクルーザー70」（以下、ランクル40×70）です。一体どのようなクルマとなっているのでしょうか。

　今回展示されたランクル40×70は、「ランドクルーザー」を長く、安心して、楽しく乗り続けるために、中古車のランドクルーザー40系のボディとランドクルーザー70系のベアシャシーを組み合わせたカスタムカーとなっています。

　ランドクルーザーの40系は、1960年1月に発売が開始され、約25年ものあいだ多くのユーザーから愛され続けてきたモデルです。

　そんな40系に代わって登場したのが、ランドクルーザーの70系です。

　日本国内では、1984年から2004年にかけて販売されていた70系ですが、海外の一部地域では、現在も販売されているモデル」でもあります。

　また2014年には1年限定で日本でも復刻版が販売されるなど、70系はランドクルーザーシリーズのなかでも根強い人気を持つモデルです。

　今回出店されたランクル40×70は、70系の耐久性、信頼性、悪路走破性はそのままに、40系のクラシカルなボディとカラーを活かしたモデルとなっています。

　搭載されるエンジンは、70系に採用されている、排気量4160cc、最高出力130.5ps、最大トルク284.4Nmを誇る「1HZ」です。

　また、サスペンション、ホイールはともに純正のものが流用されており、タイヤはダンロップの「GRANDTREK MT2」が採用されています。

　まるで新車のような状態で展示されているランクル40×70ですが、ユーザーからは実際にどのような反響が見られるのでしょうか。

　SNSでは「ランクル70に40を被せたやつ、カッコイイね」「ランクルファンである感じが溢れてた」「ランクル40×70、かっけえ…」と、多くのランクルファンの熱い声が挙げられています。

　一方で、「公道走行するにはいろいろ課題がありそう」、「担当者に聞いたら、工賃や車体やらで2000万円ほどかかってるらしい…市販はあまり現実的ではなさそう」というように、制作での苦労面についての意見も見られます。

　ランクル40×70は多くのユーザーを魅了するクルマですが、東京オートサロン2023ではあくまで参考出品となっていました。

　しかし、今後は車検を通してナンバーを取得することを目指しているといい、今後の動向からも目が離せません。