最近の車「ワイパー立てられない」!? 「ボンネット内」格納の車はどう立てる? 知られざる方法とは
降雪時の対策やワイパー・フロントガラスのメンテナンスをおこなうときはワイパーを立てることがあります。しかし、なかにはボンネット内にワイパーが格納されており、特殊な操作をしなければワイパーを立てられないクルマもあるようです。
ワイパーがボンネットに当たって立てられない? どうすればいい?
降雪時にクルマを停めたり、また洗車時やワイパー・フロントガラス周辺のメンテナンスをおこなうときに、ワイパーを立てる人もいるかもしれません。
しかし、なかには特殊な操作をしなければワイパーを立てられないクルマもあります。
ワイパーを立てておきたい時といえば、洗車をした後の拭き上げ時やワイパーブレード交換など、ワイパーやフロントガラス周辺のメンテナンスをおこなう時です。
また冬シーズンでは、みぞれや軽い降雪時にワイパーの凍結を予防するため、立てた状態でクルマから離れるという人もいるかもしれません。
しかし、なかにはワイパーを簡単に立てられないクルマもあります。
SNSでは「車バキバキに凍ってるけどZはワイパー立てられない」「高級車は基本ワイパー立てられない。ボンネットに覆われてるから」「この車、ワイパーが立てられない構造になってる」「ワイパー立てられないのムカつく」など、降雪時に困るユーザーの声も聞かれます。
このような「立てられない」ワイパーは、一般的に「コンシールドワイパー」と呼ばれており、ワイパー格納時の視界確保や空力性能、さらにデザイン上のメリットがあるとされ、近年では比較的多くの車種に採用されています。
コンシールドワイパーは、ワイパー格納時はボンネット内に隠れており、通常通り持ち上げようとするとワイパーアームの一部が干渉する場合や、全体がすっぽり覆われているクルマも存在します。
そういったクルマでは、エンジンを始動した状態でワイパーを作動させ、ちょうど良い位置になったときにエンジンスイッチをオフにする、という方法もできますが、メンテナンス作業中などにワイパーを立てた状態で間違ってエンジンをかけてしまうと、ワイパーが立った状態で収納されてしまい、ボンネットやワイパーを傷つけるおそれがあります。
そのため、コンシールドワイパーを装備するクルマでは、「サービスポジション」や「ライズアップ機能」といった、ワイパーを立てられる位置へと動かせるモードを備えている場合があります。
たとえば、トヨタ「クラウン(クロスオーバー)」もその一例で、取扱説明書を見ると「ワイパーは使用していないとき、ボンネット下に格納されています。寒冷時やワイパーゴムを交換するときは、ワイパーの停止位置を格納位置からサービスポジションに切りかえた上でワイパーを立ててください」と明記されています。
クラウンでワイパーを立てる場合、パワースイッチをオフにしたあと約45秒以内に、ワイパースイッチを約2秒以上上げた状態を保持することで、ワイパーがサービスポジションに移動するとしています。戻す時は、パワースイッチをオンにし、ワイパー操作をおこなえば格納されます。
トヨタでは「シエンタ」や「カムリ」でも同様の動作をおこなえばワイパーを立てることができます。
日産では「エクストレイル(先代モデル)」の取扱説明書に、キースイッチをオフ後1分以内にワイパーレバーを2回連続で上に動かすことで、ライズアップ機能としてワイパーを立てることができます。
ホンダ「ZR-V」の取扱説明書もトヨタと同様の操作をすることで、メンテナンスポジションに移動するとしています。
このように、ワイパーがボンネットに格納されたコンシールドワイパーを装備しているクルマでは、指定の操作をすることでワイパーを立てることができます。
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降雪時や洗車時に操作方法がわからずにボディを傷つける前に、手順をよく確認したほうが良さそうです。
またほかにも案外知られていない便利機能があったり、普段おこなっていることがじつはメーカーとして推奨されていない扱いである場合もあるため、取扱説明書をよく読むことは大切です。
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