クルマから「煙突」がニョキッ!? 本格SUVのボンネットから生えた謎の「パイプ」の意外な効果とは
「異物の吸引を防ぐ」以外の、シューケルの意外な効果とは?
―水の中を走るシーン以外でシュノーケルが役に立つのはどのような場面なのでしょうか。
「ラリー車など、砂漠のような過酷な環境を走行する車両にもシュノーケルがついている様子が見られますが、これは高い位置で吸気を行うことによって、舞い上がった砂や塵のような異物のエンジンへの侵入を防ぐ効果もあるためです」
さらにシュノーケルには、異物の吸引を防ぐ以外にも意外な効果があるといいます。
それが「チャンバー効果」と「ラムエア効果」です。

シュノーケルにおけるチャンバー効果とは、アクセルのオンオフを繰り返すなどエンジンが多くの空気を必要とする場面において、シュノーケル内が空気の一時的な「溜め」となることによってすぐに空気がエンジンに供給されるため、アクセルのレスポンスが向上するという効果を指します。
そしてラムエア効果とは、シュノーケルの吸気口を前方に向けることによって、走行スピードが上がるほどシュノーケルに向かう空気の圧力が高まることで、エンジンがより多くの空気を吸うことが可能になる効果を指します。
さらに吸気口がボンネットの外となることで、エンジンの発生する熱に影響を受けない冷えた空気を取り込めるようになるのも利点です。
空気は熱によって膨張する性質があるため、より冷えた空気を取り込むことができればエンジンレスポンスと出力性能を高めることに繋がります。
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このようにシュノーケルはやむを得ず川を渡るような状況以外にも、様々な場面で活躍するパーツです。
なによりSUVらしいタフな雰囲気を演出する装飾としてもカッコいいものですが、取り付けにはボディの一部を切断するなどの加工が必要となる場合もあるため、愛車にシュノーケルを取り付ける際にはカスタマイズのプロに相談することをオススメします。
Writer: くるまのニュース編集部
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