いま「レトロ顔」が流行り? 車中泊車&バンコンはカスタムする時代到来!? 次なるトレンドは“アメリカンクラシック”となるのか
キャンピングカー市場を支えている「バンコンバージョン(通称バンコン)」ですが、新たなトレンドが出てきているようです。
ネオクラが流行するバンコンでは、アメリカンクラシックはドンピシャのテイストになる?
クルマの使い方として近年注目されている車中泊、とくにバンタイプが用いられることが多いです。
そうしたなかで、カスタムの次なるトレンドとして「アメリカンクラシック」なるものが注目されているといいます。
ここ10年にわたって、キャンピングカーの需要が右肩上がりに拡大していますが、その市場を支えているのは「バンコンバージョン(通称バンコン)」といっても過言ではありません。
バンコンは元々ヨーロッパで生まれたカテゴリーで、フォルクスワーゲン「タイプ2」などのワンボックスバンをベースに車中泊できるようにキッチンなど架装していました。
サイズが手頃でリーズナブル、しかも自走できることからアメリカの若年層にも広がり、最終的には現代の“バンライフ”につながっていきます。
日本でも1980年代にフォルクスワーゲン「ヴァナゴン」をベースにしたバンコンが輸入されていましたが、アフターサービスの問題もあって、現在ほど広がることはありませんでした。
ただ、今でも当時のヴァナゴン・キャンパーを大切にしている人が多いようです。
日本で国産のバンコンが本格的に出始めたのは、いまから30年ほど前。
バブル期に流行した「バニング」を原点として、車内で休憩できる仕様が発展していきます。
このとき、アメリカンバンよりも入手がたやすいトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」をベースにしたことが、今日へと受け継がれています。
バニングの流行が終焉すると、多くのカスタムショップはキャンピングカービルダーに転向。
このときに、ほぼ現在のバンコンの基本なカタチが考えられ、以後は室内レイアウトや電装系の充実といった部分で各社が差別化を図るようになりました。
バンコンはバニングとはユーザー層が違うことなどが要因となって、ハイエースのノーマル外装のままというのが定番でした。
変えるとしても、車体にラインを加えたり、モデル名のステッカーを貼る、ホイール&タイヤを替えるくらいに留まっていました。
しかし、そもそも室内空間が限られたバンコンは、他社との差別化が難しいカテゴリーです。
ポップアップルーフの装着、欧州的なモダンインテリアの導入、リチウムイオンバッテリーの導入などが一巡してしまうと、ビルダーはついに外装での差別化に着手し始めます。
この頃になるとユーザーのほうが外装カスタムに積極的になり始めており、ルーフラックやバンパーガード、オフロードタイヤなどの装着をして楽しんでいたのです。
また2018年に現行型のスズキ「ジムニー」が発売されて以降、オフロード4WDのカスタムが再び見直され始めました。
こうした手法をバンコンに取り入れたエポックメイキングなバンコンが、レクヴィの「ホビクルオーバーランダー」というモデルでした。
ホビクルはミリタリーテイストの内装に、オフロード系カスタムの外装が特徴のバンコン。
以後のこのテイストが流行し、現在のメインストリームのひとつになっています。
さらに、ブラックアウトのバンパーや丸目ヘッドライトに変更したネオクラ風のカスタムも流行し、このふたつのテイストをミクスチャーしたカスタムバンコンも出てきました。
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