新型軽SUV開発者も「車中泊ニーズ急伸!」と注目!? 初公開の「寝れる」カスタム軽「デリカミニ」2モデルの違いとは
2023年1月13日から15日まで開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で三菱は、新型車「デリカミニ」を発表するとともに、カスタムカー2モデルも出展しました。共にアウトドアシーンでの利用を想定したカスタムカーだといいますが、2モデルの違いはどこにあるのでしょうか。
アウトドアで映える2つの新型「デリカミニ」カスタムカーを出展
三菱は2023年5月発売を予定する新型車「デリカミニ」を、2023年1月13日から15日まで開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」にて初披露しました。
同時に、近年需要が高まる「車中泊」可能なアウトドア仕様の新型デリカミニ カスタムカー2モデルも出展しましたが、その狙いについてデザイン担当者に聞いてみました。
急速に販売台数を拡大している軽自動車ですが、なかでも背が高く後席にスライドドアを備えた実用的な「軽スーパーハイトワゴン」カテゴリーはとくにシェアを伸ばしています。
そんななか三菱は、従来のモデル以上に個性を強めた新型軽スーパーハイトワゴンのデリカミニを2023年5月に発売します。
アウトドア派を中心に根強い支持を集め50年以上の歴史を重ねてきたオールラウンドミニバン「デリカ」の名を受け継ぎ、SUVテイストの力強いデザインを大きな特徴とするニューモデルです。
新型デリカミニのデザインを取りまとめた三菱 デザイン本部 プログラムデザインダイレクターの松岡 亮介氏は次のように説明します。
「ライバルの多い軽自動車のなかで、輝ける個性について議論したときに、“三菱らしさ”の象徴であるデリカのテイストを与えることで、アウトドアブームの時流にも乗れると考えました。
「また、男性っぽいタフネスさだけではなく、親しみやすさもバランス良くスタイリングしたことで、男女問わず幅広く支持されるデザインを目指しています」
新型デリカミニを初披露した東京オートサロン会場には、新型をベースにしたカスタムカーも2モデル出展しています。
ひとつは、アウトドアブランドとして親しまれる「Coleman(コールマン)」とのコラボモデル「デリカミニ × Coleman(デリカミニ ミーツ コールマン)」。
最新のコールマン製品とも相性の良いグレーとベージュを掛け合わせた「グレージュ」をボディカラーとし、ボディサイドにはランタンロゴマークをあしらっています。
室内にはシングルのCRAFTAOI製「HINOKIベッドキット」を備え、高まる車中泊ニーズにもしっかり対応している点が見どころです。
前出の松岡氏は車中泊について次のように話します。
「マーケット調査をおこなうと、ユーザーの車中泊ニーズが物凄く高まっていることがわかります。
今回のカスタムカーも、軽の枠の中でどこまで需要に応えられるかを考慮しながら挑戦しました」
もう1モデルのカスタムカーは「デリカミニSNOW SURVIVOR(スノーサバイバー)」です。
松岡氏は2モデルの違いについて次のように説明します。
「デリカミニ ミーツ コールマンが家族や友達とのデーキャンプをイメージしたのに対し、スノーサバイバーはもっとシリアスなシチュエーションでの使用を想定したモデルです」
PADOKKU製「POSオリジナルリフトアップキット」を装着し、トーヨータイヤ製のオフロードタイヤ「オープンカントリー」との組み合わせで、2インチのリフトアップを実現させるなど、より悪路での走破性が高められています。
またルーフラックやリアラダーなどの本格装備も加わり、小さいながらもヘビーデューティな仕上がりとなりました。
こちらにもコールマン仕様同様のベッドキットが備わります。
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新型デリカミニのカスタムカーに備わったアイテムは、いずれも新型デリカミニにあわせ、カスタムの専門ショップによって製作された専用のスペシャルパーツばかりが装着されています。
リフトアップ用のサスペンションに代表されるカスタムパーツや、車中泊用ベッドキットなど、新型デリカミニ発売にあわせた市販化にも期待が高まるところです。
どうせならコラボのためのスペシャル仕様じゃなくて、このまんまの仕様で販売すれば差別化はできるのに。
自分はOEMを買うくらいなら普通に製造元で買う性格なので、見た目だけの装飾よりもメーカー独自の仕様変更を望みます。というか、パッと見でベース車が分からないくらいの差異が欲しいですね。