トヨタ新型SUV「フロントランダー」を発表! 最新ハイブリッド&コネクテッド搭載、中国導入へ

刷新された「フロントランダー」の若者狙った特徴とは

 現在、日本で展開されている第5世代THS搭載車種は、ノア/ヴォクシー、カローラシリーズ(カローラクロス除く)、そして2022年11月に発表されたばかりの新型プリウスとなります。

 第5世代THS搭載のカローラクロスが欧州に次いで中国でも発表されたとのことなので、日本での登場ももう間もなくとなるでしょう。

 また、日本でも展開されているカムリやC-HR、ハリアー、RAV4も中国では第5世代THSを搭載することが予告されているので、日本でもそれら車種の第5世代THS搭載はおこなわれることが予想出来ます。

 また、パワートレイン刷新以外にも、コネクテッド機能の強化もマイナーチェンジモデルでは盛り込まれています。

 中国の若い消費者層は自動車を選ぶ際、スマートフォンやインターネットとの連携「コネクテッド」を重視する傾向にあります。

 新たに発表された3車種では新たに「T-PILOT」と呼ばれるシステムを搭載、2023年中に3回のOTA(over-the-air、インターネットを介するプログラムの更新)アップデートを用いた機能の向上を予定。

 衝突回避システムはより多くのシチュエーションへ対応し、フロントカメラとレーダーを用いた支援システムは4倍もの広い領域を検出するようになりました。

 ドライバーの状態を検知する「ドライバーモニタリングシステム」も新たに搭載し、疲労の検知だけでなく、意識を失った際に自動で車両を減速、停車させる緊急時のシステムも盛り込まれています。

 さらに、より日常使いに近い領域「T-LINK」機能ではデジタルデバイスを用いたエンジンの始動や鍵の開施錠、自動駐車機能などの遠隔制御が可能です。

 そのほか、中国でもっとも多く用いられているチャットアプリ「WeChat(微信)」の友達に自動車のデジタルキーを共有し、同じように自動車を操縦できる機能も盛り込まれました。

 このように、中国独自のコネクテッド機能を新たに投入することで、さらなる競争力の強化につなげていく狙いです。

新たに「T-PILOT」と呼ばれるシステムを搭載
新たに「T-PILOT」と呼ばれるシステムを搭載

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 新パワートレインと充実の新機能でアップデートされた新モデルたちは2023年上半期には販売開始となるでしょう。

 これ以外にも、広州汽車と合同で新たな電気自動車をbZシリーズから投入予定としたり、中国市場での燃料電池車の普及に向けた新たなプランを打ち出したりと、盛りだくさんの発表となりました。

 電動化にコネクテッド技術と、各社はこぞって市場へのアピールをおこなっています。

 競争が激化する中国市場において、トヨタがどのように存在感を発揮していけるのか、注目です。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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