「四国の玄関」の改造スタート 瀬戸中央道の坂出北が「フルIC」に! 現場は長期交通規制
瀬戸大橋で四国に上陸して最初のICである坂出北ICの「フル化」工事が本格化。瀬戸中央道では長期間の交通規制が始まります。
本線で車線+速度規制
瀬戸中央道の坂出北IC(香川県坂出市)で、2023年1月11日からフルIC化工事に伴う車線規制が始まります。どのような計画なのでしょうか。
瀬戸大橋で四国の香川県に入り最初に現れる坂出北ICは、現在、本州方面(瀬戸大橋)のみが出入りできるハーフICです。
そのため四国内から来て四国内で高速を降りたい場合は、2.6km手前の坂出ICで出る必要があり、降りそこなうと8.3km先の瀬戸大橋の途中にある与島PAでUターンすることになります(Uターンは制度で認められています)。
坂出北IC付近は坂出港に近く、工業地帯としては瀬戸内海に面して番の州臨海工業団地が広がっています。
しかし四国側とのアクセスは一般道経由で坂出ICを使う必要があり、坂出港や海沿いにある物流施設、エネルギー拠点などからは利便性が低い状態です。
四国方面とも出入りできるようにする坂出北ICのフルIC化は、こういった課題を解消するとともに、観光施設への所要時間や救急搬送時間の短縮、大型車の物流ルート変更による通学時の安全性向上、災害時の搬送ルート確保などの効果も期待できるといいます。
フルIC化は、既存の料金所を活用しつつ、四国方面のランプを追加します。2030年時点の1日あたり計画交通量は、四国方面の流入・流出は400台ずつ、本州本面は2100台ずつです。
このフルIC化事業に伴い、坂出北IC~坂出IC間では流出入ランプを増設する工事に本格着手。上下線とも約1kmにわたり昼夜連続の走行車線規制が実施されます。規制区間では速度が50km/hに規制されます。
期間は、上り線が1月11日から2024年3月まで、下り線が2023年2月から2024年4月までの予定です。
東京や大阪から見ると四国の玄関は鳴門ICです。