トヨタ「ランクル70」来年お披露目!? 新型or再再販どっち? 70年ぶり悲願の自衛隊採用の噂も

2023年にランクル70登場か 悲願の自衛隊採用の噂も

 そうしたなかで2020年1月の東京オートサロン2020では、70ショートをベースにしたカスタムカーを出展しており、このときも左ハンドルの海外仕様車でした。

 そして、2022年12月20日に群馬トヨタから発表された情報によると、2023年1月の東京オートサロン2023に79ピックアップトラックのカスタムモデルが出展されることが明らかにされています。

 現段階では海外仕様の70がそのまま国内で販売されるのかどうかは定かではありません。

 しかし、これまでの経緯を見ると、群馬トヨタがオートサロンに出展した国内未発売のオフロード車が国内で市販、という流れはランクル70再再販においても踏襲される可能性が高いと考えられます。

 そしてもうひとつ。ランクル70の国内再販を誰よりも強く願うエンジニアの存在を忘れてはいけません。

 長年、ランクル開発に携わってきたミスターランクルこと小鑓貞嘉(こやりさだよし)氏。

 小鑓氏はかねてから「ランクル本来の魅力と機能にあふれた70を国内で販売したい!」ということをメディアなどの取材でアピールされてきました。

 1959年生まれの小鑓氏が定年を迎える2023年から2024年までに悲願ともいえるランクル70の国内再販を実現する動きがトヨタ社内でも進んでいるという情報があります。

もし自衛隊車両に採用されるのであれば、このような仕様となるのかもしれない
もし自衛隊車両に採用されるのであれば、このような仕様となるのかもしれない

 ランクル70の国内再販に向けてもうひとつ、ビッグな情報をお届けしましょう。

 それは、70ショート/ショート幌が自衛隊車両に採用されるという話です。

 自衛隊車両の主力となる1/2tトラック(通称:73式小型トラック)は現在パジェロベースの車両が使われています。

 しかし、民生用のパジェロが生産終了となったことに関係して、代わりにランクル70ショート/ショート幌が採用されるという情報です。

 もし実現すれば1950年から1951年頃に開発されていたランクルの前身「トヨタBJジープ」が三菱「ジープ」との戦いに負けていらい70年の悲願を達成することになるかもしれません。

 そうしたなかで、2022年12月1日にはトヨタ車体内に「LC事業推進室」の設置を発表しました。

 ランクル70国内販売の動きはこれからますます慌ただしくなっていきそうです。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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