年末大掃除は「クルマも忘れず!」 年に1度の「念入り洗車」に必要な「ワザ」と「手順」とは

細かな汚れを取り除いてから始まる「車体全体」の洗車

 細かな部分の汚れ落としが完了したら、一旦その部分をすすぎながら、もう一度車体をしっかり濡らしてボディを洗っていきます。

とかく汚れが目立つ黒いクルマですが、洗車に手をかければかけるほどその仕上がりは「格別」! 挑戦し甲斐のあるボディカラーといえそうです[画像はイメージです]
とかく汚れが目立つ黒いクルマですが、洗車に手をかければかけるほどその仕上がりは「格別」! 挑戦し甲斐のあるボディカラーといえそうです[画像はイメージです]

 タイヤまわりなどの掃除を終えたクルマの外装の洗車は、高いところ(屋根)から洗っていくのが基本となります。

 このとき、決してゴシゴシと力を入れてこすらず、シャンプーの泡でクルマを撫でるように洗うのが、ボディにダメージを与えないコツとなります。

 クルマの汚れはゴシゴシこすらないと落ちないイメージがありますが、優しく洗車をしても落ちない汚れは、すでに洗車だけでは落とすことが難しい汚れと化しています。

 こうなるともう、専用の薬剤を用いるレベルの作業が必要となってしまうのです。

 したがって、もし洗車で落ちない汚れが気になるようであれば洗車のプロに相談するのがベスト。

 もちろんマメな洗車をおこなっていれば、そこまで頑固な汚れになってしまうこともある程度防げるので、ボディをキレイな状態に保ちたいのであれば、何よりこまめな洗車が必須といえるのです。

 最近ではメンテナンス不要をうたったボディコーティングも多数出てきていますが、すべての汚れをコーティングだけで防ぐのはなかなか難しいというのが現状です。

 何事にも近道はなく、ボディコーティングを実施したうえでこまめに洗車をするのが、理想的にクルマを美しく保つ秘訣なのです。

 話がそれてしまいましたが、洗車が終わってしっかり洗剤成分を流し終わったら、仕上げの拭き上げが待っています。

 ガソリンスタンドなどで洗車機に入れて、そのまま拭き上げずに走って乾かすという人もいるようですが、実は水道水にはミネラル成分が多く含まれており、しっかり拭き上げをしないで乾かしてしまうと、そのミネラル成分がボディにこびりつき、“輪染み”のような跡になってしまうのです。

 そのため、洗車が終わったら確実に拭き上げることが何よりも重要といえるのです。

 もちろんボディ表面だけでなく、ドアの内側やボンネットにトランク、ライトの隙間など、水が残りやすい部分は重点的に拭き上げておきたいところ。

 できればエアブローなどですき間の水分を吹き飛ばしたいところですが、なかなか用意が難しいものなので、近所を軽く一周走行し、戻ってきてから残りの水分を拭き上げるというのが現実的な作業方法といえるでしょう。

※ ※ ※

 このようにひとくちに洗車といっても、実はかなりの工数が必要となるものです。

 これは毎年のようにいわれることですが、大掃除は年末まで残しておくのではなく、定期的におこなっておくことが、結局お部屋もクルマも常にキレイに保つ「近道」といえるかもしれません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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