なぜ「ガソリンスタンド」の屋根は平ら? 積雪時の雪かきどうなる? 全国各地で平型式が多い理由とは
全国各地に点在するガソリンスタンドですが、ほとんどの屋根(キャノピー)は、平らに造られているケースが多いです。積雪時など雪下ろしのデメリットなどが考えられますが、なぜ平型式が多いのでしょうか。
なぜ、ガソリンスタンドの屋根は平らになっている?
クルマを利用するうえで欠かせないガソリンですが、これを給油する場所がガソリンスタンドです。
一般的にガソリンスタンドの屋根は平らであることが多いようですが、なぜ、一般的な家の屋根のように傾斜がかかっていないのでしょうか。
ガソリンスタンドの屋根は「キャノピー」と呼ばれており、給油時に雨水が燃料に混ざるのを防いだり、日光を遮ることで従業員の負担を軽減させたりする役割を持っています。
しかし、その形状は一般的な民家や建物とは異なり、水平に造られています。
そのため、雨や雪が溜まりやすいことが予想されますが、なぜガソリンスタンドは同じような設計をしていないのでしょうか。
石油元売り会社の広報担当者は、ガソリンスタンドのキャノピーが水平である理由について、以下のように話します。
「コストと設置するための時間を鑑みた結果、もっとも合理的であることが考えられます。
アーチ型のガソリンスタンドもなかには存在しますが、現在ではほとんどみられません。
また、水平のキャノピーにすることによって雨をしのぎやすいといったメリットもあります」
このことから、キャノピーが平らである理由のひとつとして、工期短縮や建築コスト削減が挙げられます。
キャノピーの形状を平らで統一されたデザインにすることでかかるコストが最小限で済むようにしているようです。
実際の天面は本当に「たいら」なものは少なく(全くないわけでは無い)、鉄骨丸見えで下面が平面形状の物や、型鋼(大きい凸凹の形を成した鉄板)の物が多い様です。