1996年のオリジナル登場以来たゆまぬアップデートを繰り返して、現在でも多くのクルマ好きの憧れの1本となっているのが、RAYS（レイズ）のVolk Racing（ボルクレーシング）ブランドからリリースされているTE37シリーズです。

　そんなTE37シリーズに今回、「TE37 SAGA S-plus Black Shadow」なる新商品が追加されました。このモデルは2021年に登場したTE37シリーズの最新アップデート版「TE37 SAGA S-plus」をベースとしたものです。

　TE37 SAGA S-plusは、TE37伝統の6本スポークのスタイルは不変のまま、2016年に完全新設計モデルとして生まれ変わった「TE37 SAGA」をベースとしています。

　もともとTE37は、国が定める強度規格「JWL」の約2倍の厳しい基準を持つRAYS独自の「JWL+R Spec 2」をクリアする性能を持っていましたが、TE37 SAGAはその強度基準を大幅にクリアするスペックを持ったものです。

　しかしRAYSは、そのスペックに満足することなく、クルマの進化に対応してより安全マージンを積み重ねるべく、各部を見直し。細部まで最適化を行いアップデートを果たしたモデルが、TE37 SAGA S-plusというワケです。

　そのため、日々ハイパワー化および高重量化が進むハイパフォーマンスマシンやそのチューニングモデルに対しても、決して屈することのない、高剛性・高強度を実現。TE37シリーズ本来の、軽量さも併せ持つホイールとして進化を続けています。

　そして今回追加となったTE37 SAGA S-plus Black Shadowには、ブラックとマットブラッククリアを組み合わせた「マットトランスルーセントブラック（PH）」という漆黒を思わせる深淵（しんえん）な美しさを持つブラックカラーを設定し、通常モデルにはないダークな雰囲気をプラスしています。

　またスポーク部には、RAYSの独自技術であるA.M.T.（RAYS ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY）によってマシニングされた“VOLK RACING”のロゴに加え、TE37 SAGA S-plus Black Shadowにのみ“RAYS”のロゴも施されるため、特別感もグッと増して所有欲を満たしてくれることは間違いありません。

　もちろん意匠面の進化だけでなく、よりハイパフォーマンスモデルにも対応するために20インチという大径サイズも新たにラインナップされ、圧倒的なコンケーブを魅せるFACE5も設定（19インチはFACE4まで）。ハイパワーを与えられてもタイヤ・ホイールの間のわずかな空回りをも低減させるビードシート部のローレット加工は、レース直系ホイールTE37の証です。

　サイズ展開は19と20インチのみとなりますが、P.C.D.は114.3のほか、112と120も用意。欧州のハイパフォーマンスモデルはもちろん、40系のトヨタ アルファード／ヴェルファイアにも対応している点もポイントです。クルマを選ばずさまざまなモデルにマッチする点も「TE37 SAGA S-plus Black Shadow」の魅力なのです。