なぜ「初日の出暴走」は見なくなった? かつての迷惑風物詩の現状は? 集団暴走はどんな違反になるのか

元旦恒例のニュースとしてかつては「初日の出暴走」が度々テレビなどで取り上げられました。最近ではあまり見かけなくなった気がしますが、このような集団暴走はどういった違反になるのでしょうか。

かつては多かったお正月の「初日の出暴走」はどうなった?

 かつて、大みそかから元旦の年末年始にかけて集団で暴走行為をおこなう「初日の出暴走」が多く見られました。
 
 最近ではあまり見かけなくなったようですが、こういった集団暴走はどういった違反になるのでしょうか。

かつては正月の風物詩ともいわれた初日の出暴走(画像はイメージ)
かつては正月の風物詩ともいわれた初日の出暴走(画像はイメージ)

 年末年始の風物詩と化していた初日の出暴走は、1980年代頃から注目されるようになり、厳しい警察の追跡を振り切って目的地にたどり着くスリルをゲーム感覚でおこなっていました。

 当時、警察の取り締まりが厳しいながらも改造車を運転して初日の出暴走をおこなう人達の様子がさまざまなメディアで放送されていました。

 ときにはライブで現地中継もされるなど大きな話題となり、初日の出暴走はさらに注目を集めていました。

 そういった注目を楽しむかのようにさらに過激になっていったという時期もあったようですが、近年では初日の出暴走が取り上げられる機会は減少しています。

 首都圏の警察署の担当者は、以下のように話します。

「1980年代から2000年代の最初の頃は、年末年始に違法改造車で暴走することが恒例行事となっていました。

 そのため、警察では年末年始における初日の出暴走の取締りを強化し、パトカーや白バイ数百台体制で守り、違法改造車などの暴走族の通過を止めるなどの対策を実施しています。

 しかし今では、当時よく見かけていたいわゆる『暴走族』といった集団は滅多に見かけることがなく、実際に2022年も『初日の出暴走』における検挙数は非常に少ないものとなっています」

 実際、初日の出暴走の中心とされている暴走族自体が減少傾向にあります。

 警察庁が公表している、2016年から2020年度における暴走族の検挙人数によると、道路交通法違反で検挙された暴走族の人数は2016年には1万88人だったのが、2020年には8098人と、徐々に減少傾向であることがわかります。

 そんな徐々に減少傾向にある初日の出暴走ですが、警察ではさまざまな対策を実施している様子が伺えます。

 実際に神奈川県警察では「年末年始における暴走族取り締まりの強化について」として、年末から年始にかけて県内全域で「暴走族の取り締まり」「騒音運転等をする旧車會の取り締まり」「不正改造車の取り締まり」を実施するとして、「暴走族撲滅」を掲げています。

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