日産「マーチ」「シーマ」も… 歴史あるモデルが終了! ホンダは4車種終売!? 2022年に生産終了したクルマとは?

ホンダは一気に4車種が終了

ホンダ「NSX」

 2005年に生産を終了してからおよそ11年後の2016年に登場した2代目「NSX」。エンジンをミッドシップにマウントしたスーパースポーツというキャラクターは不変でしたが、パワートレインは新たにハイブリッド化がなされ、駆動方式もAWDと着実に走行性能を向上させたモデルとして登場しました。

国内限定わずか30台が販売されたホンダ「NSX タイプS」
国内限定わずか30台が販売されたホンダ「NSX タイプS」

 しかし2000万円を超える高額車であったことや、アメリカで生産されることからも分かるように、海外をメインターゲットとしていたこと、そして高回転型のNAエンジンを搭載していた初代とのイメージの乖離などもあり販売は苦戦。

 デビュー当初は年間1500台を生産、世界中で販売する目標を掲げていた2代目NSXですが、2021年7月までのグローバル累計販売台数は2500台ほどに留まります。

 そして2022年7月に350台限定(日本では30台)のタイプSをリリースして終売となってしまいました。

ホンダ「シャトル/CR-V/インサイト」

 NSX以外にも一気に3モデルのホンダ車が消滅してしまいました。

「シャトル」はすでに希少となった5ナンバーサイズのステーションワゴンで、その源流は1983年に登場した「シビック」の派生ワゴンのシビックシャトルでした。

 その後2011年には「フィット」の派生ワゴンとして「フィットシャトル」が登場し、2015年に実質的な後継車種としてシャトルがデビュー。ただ、すでに国産ステーションワゴンの市場は冷え切っており、シャトルの後継車種はいまのところ予定されていないようです。

「CR-V」は1995年に初代が登場し、トヨタ「RAV4」と人気を二分するほどの人気車種となりましたが、その後販売の軸足を北米市場へと移し、2016年に一旦日本での販売を終了。

 2018年から5代目モデルを再び日本で販売しましたが販売は伸び悩み、2022年に再び日本の販売が終了することになりました。なお、海外ではすでに新型の6代目が登場しています。

 そして「インサイト」は、初代が燃費を追求した3ドア、2代目がプリウスを意識した5ドアハッチバック、そして3代目はクーペスタイルの4ドアセダンと、世代によって姿を大きく変えたハイブリッド専売車です。

 現行型はデトロイトモーターショーで初披露され、北米市場を意識したモデルでしたが、日本国内ではそもそもセダン市場が冷え込んでいたため、販売は伸びず。2022年6月に登場した「シビックe:HEV」に後を託して姿を消すこととなりました。

ダイハツ「ウェイク」

 2014年に発売された「ウェイク」は、すでに人気を博していた軽スーパーハイトワゴンの「タント」をさらに上回る全高を持ち、軽最大の室内高を持ったモデルとして登場しました。

 デビュー当初のCMである「あんちゃん」シリーズも話題となったウェイクは、2015年にはトヨタへ「ピクシス メガ」として供給をスタートしたほか、2016年6月からはウェイクをベースとした派生車種となる軽商用バンの「ハイゼットキャディー」をリリースしています。

 思ったよりも販売は伸びなかったものの、一定数は売れていたようで隠れたロングセラーモデルとなったウェイクでしたが、2022年夏に生産を終了。直接的な後継車種はありませんが、10月にタントに追加設定された「タント ファンクロス」が近いキャラクターを持ったモデルといえそうです。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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