「スタッドレスタイヤ」なぜ開発が大変? 日本が世界屈指の「冬タイヤ技術先進国」になった訳
冬の雪道や凍結路を走行するうえで「スタッドレスタイヤ」は欠かせません。日本向けのスタッドレスタイヤの開発は「難しい」とされていますが、それはなぜなのでしょうか。ブリヂストンに聞いてみました。
日本市場は特殊!? なぜ?
2022年も12月に入り、北海道や東北などでは雪が積もる季節になってきました。そうした降雪地域で暮らす人にとってスタッドレスタイヤは生活必需品です。
また、近年は1年を通じてあまり雪が降らない地域でも、雪が降ったときを想定したり、または冬のレジャーを目的として、冬場にスタッドレスタイヤを選ぶ人も増えてきました。
そうしたなか、北海道と北東北主要都市で「BLIZZAK(ブリザック)」ブランドで展開するスタッドレスタイヤの一般ドライバー装着率が50.7%、また北海道札幌市のタクシー装着率が77.2%という高いシェアを誇るブリヂストンが、今シーズンから新たに「ブリザックVRX3」をSUV向けサイズに拡充しています。
日本のスタッドレスタイヤの市場動向について、ブリヂストンのスタッドレスタイヤ開発担当者や製品企画担当者に聞いてみました。
日本は1980年代に、スパイクタイヤが道路を損傷させて粉塵被害が悪化したことで、スパイクタイヤの使用が禁止されたことをきっかけに、スタッドレスタイヤが普及しました。
その後、国内と海外のタイヤメーカー各社による技術競争が進み、現在のような高性能なスタッドレスタイヤが生まれています。
ブリヂストンでは、ブリザックの歴史は日本市場向けの「PM10」として1988年に登場したことから始まり、その後、とくに日本では氷上性能に優れたスタッドレスタイヤが登場し、いまなお進化を続けています。
そうなれば、日本はスタッドレスタイヤの技術開発で世界をリードし、その技術が世界に広まっている、というイメージを持つ人が少なくないのではないでしょうか。
この点について、ブリヂストンタイヤの製品企画担当者は「日本市場は特殊です」といいますが、この「特殊」とは、主に「気温がゼロ度付近になる」という気象環境を指します。
開発担当者はグローバルで見て、冬用タイヤとしての日本向けスタッドレスタイヤの開発は「大変だ」というのです。
具体的には、「タイヤが滑る原因となる水の膜が発生しやすい気温ゼロ度付近でのアイス(氷上)性能とスノー(雪上性能)、さらにその他の走行条件でのタイヤ性能を上手くバランスされることがとても難しい」とのこと。
タイヤの基本性能には、アイス性能とスノー性能の効き持ち、ドライ、ウェット、転がり抵抗、静粛性、ライフ(タイヤ全体としての寿命)といった項目が挙げられます。
これらを、使用する国や地域でのそれぞれの気象環境や使用環境応じた製品にマッチさせていくことが、冬用タイヤ開発のべースになります。
そのなかで、アイス(氷上)とスノー(雪上)の間である、気温が0度前後になる地域が日本では北海道や東北に多く存在し、日本向けのスタッドレスタイヤ開発の難易度が上がります。
日本は雪国としては緯度上でかなり南側に位置しているという地理的な現実があり、そのために開発が難しいということです。
スタッドレスのメーカー比較ではほとんどが圧着された雪道
新雪ではどんな走りになるのか、車が走った?あとのボコボコ道ではどうなのか
積雪のある坂道ではどうなのか
四駆、FF、FRの違いなどはほとんどやらない
ましてやオールシーズンは積雪比較はやらない
なぜか
走らないのがバレるから
積雪のある坂道はほとんど無理
それが理解されずオールシーズンだから大丈夫だと雪道に慣れてない都会ドライバーが痛い目に遭う
私は、アイスバーンでの坂道停止を重視してるね。雪上の性能は、偏平率を高めて、選び方をしています。今まで、2メーカー利用しました。今年は、違うメーカーのスタッドレスタイヤを利用します。性能比較が、楽しいです。降雪よりもアイスバーンが、怖いですからね。何度も事故車が、コナーで、壁ぶつかるのを見てますからね。坂でのテストもしてほしいです