駐車場の「軽」枠は停めにくい? 積極的に使わないワケとは 軽自動車オーナーの本音を聞いた

軽駐車枠は停めづらいところにも設定されることが多い

 駐車枠の大きさには基準値となる寸法はあります。一般的な駐車枠は長さ5.0m×幅2.5m、軽駐車枠は長さ3.6m×幅2.28mが目安です。

 これは、従来のクルマの平均サイズを考慮したものですが、最近はクルマのボディが大型化していることから、長さ5.2m×幅2.7mといったサイズで作られる駐車場も増えています。

普通車枠と軽自動車枠
普通車枠と軽自動車枠

 それに対して軽駐車枠は、土地活用の面から「登録車では停めづらいけれど軽なら駐車可能なスペース」を有効活用する目的で設定されることが多いようです。

 実際、建物を支える柱と壁面の近くや、階段やスロープ下のデッドスペースとなりそうなところが軽駐車枠として活用されており、これが停めにくいと指摘する意見もありました。

「都内のファミレス駐車場で軽駐車枠があったのですが、階段の下に設定されていて極端に入れにくい状況でした。

 停めることはできても乗り降りしづらいですし、知らないうちにドアなどをぶつけてしまう可能性もあります。よほど混雑した時間帯でもない限り通常の普通車駐車枠に停めています」(30代男性)

 デッドスペースを活用するという側面もある軽駐車枠だけに、停めにくい場所も存在しており、これではせっかく軽駐車枠を設置していても利用率は上がらないでしょう。

※ ※ ※

 駐車場は私有地なので、道路交通法といった法律は適用されません。軽自動車がどこの枠に駐車するのかは自由ですが、逆に登録車が通常の駐車枠が満車だからといって軽駐車枠に無理に停めるのは迷惑行為にもなりかねません。

「以前、ある施設の駐車場で軽駐車枠に停めている普通車がいました。

 しかも場所が通路の角にあり車体が大きくはみ出しているせいで、ほかのクルマが切り返しを必要としていました。

 あれならぶつけられても文句はいえないし、そもそもマナー違反です」(40代男性)

 軽駐車枠に登録車を停めていたとしても罰則はないものの、狭いスペースに無理に停めるとクルマが枠からはみ出してしまい、ほかの利用者の迷惑になったり、ぶつけられるリスクが高まります。

 これはマナーの問題にもなりますので、登録車を軽駐車枠に停めるのは控えましょう。

 その一方で、駐車場が混雑しているときなどは登録車が通常の駐車枠に停められるよう、軽自動車のオーナーは可能な限り軽駐車枠に停めるように心がけると良いのではないでしょうか。

【画像】軽しか停められない狭すぎ「軽駐車枠」発見! 違法駐車するとヤバいことになる駐車場も!?(13枚)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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