日産 新型ミニバン「セレナ」は「車中泊」勢にも配慮!? 「寝やすさ」向上! さらに専用「車中泊仕様」まで設定
日産は主力ミニバン「セレナ」を6年ぶりにフルモデルチェンジしました。新型は最近注目の「車中泊」需要にも配慮したといいます。どの点が違うのでしょうか。
「フルフラット」にしたときの「寝心地」にも配慮
2022年11月28日、日産は主力の3列シートミニバン「セレナ」を6年ぶりにフルモデルチェンジしました。
先進運転支援機能や第2世代e-POWER搭載など話題満載ですが、近年注目される「車中泊」ユーザーのニーズにも応えているといいます。他社のライバルミニバンとはどこが違うのでしょうか。
6代目となる新型セレナは、歴代モデルが培ってきた「家族のためのミニバン」という基本形を継承。
広く快適な室内空間や利便性を活かしつつ、移動の快適性を高める先進運転支援機能の充実や、低燃費なうえ走行性能も高めた第2世代のe-POWER(ハイブリッドシステム)を採用するなど、進化を遂げています。
そんな新型セレナでは、シートアレンジにもファミリーユーザーに向けた配慮が込められています。
2列目席(セカンドシート)と3列目席(サードシート)を倒し、フルフラットにした際の「フラット」さにも気を配ったといいます。
新型セレナは、セカンドシートが左右独立したキャプテンシートタイプでも、横スライド機構が備わるのが特徴で、左右席を中央に寄せれば、3人掛けシート同様の一体感でフルフラットが可能なのもうれしいところです。
実車を見ると、セカンドシートの背もたれとサードシートの座面及び背もたれがまっすぐつながっているのが確認できます。
日産の説明では、他社のライバルミニバンではここに少なくない段差ができるといいます。
とはいえ新型セレナでもセカンドシートの背もたれと座面の間には無視できない大きな段差が生じており、完全にフラットとはならなかったようです。
駐車場などで短時間休憩する際の仮眠なら大きな問題はなさそうですが、実際に新型セレナで車中泊しようとする場合には、段差を吸収できる厚めのエアマットなどを用意することをオススメします。
なおエアマットは、アウトドアショップやホームセンターなどで、キャンプ用品として数多く売られています。
このほかにも新型セレナには、車内Wi-Fiや100V AC電源(1500W)など、ロングドライブで役立つ便利機能が揃っています。
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さらに日産では、先代セレナに続き、新型セレナにも専用ベッドを備えた「セレナ マルチベッド」を新設定しました。
日産の関連会社で、カスタムカーや福祉車両などを得意とする日産モータースポーツ&カスタマイズ(旧:オーテックジャパン)が手がけました。
新型セレナ マルチベッドは、収納式のベッドセットをはじめとする車中泊ユーザー向けの専用カスタマイズを施したモデルです。
サードシートを廃止し、より広い後部スペースを確保したうえで、セカンドシートの位置に縦2120mm×幅1320mmのセミダブル級の大型ベッドを展開します。
シートやベッドの生地は防水素材に、また荷室床面も硬質塩ビ素材とし、アウトドアでの汚れもすぐにふき取れる仕様となっているのもうれしいところ。
新型セレナ マルチベッドは、主力グレードである「ハイウェイスターV」「AUTECH」「XV」の3タイプに対応。
それぞれガソリンモデル(2WD/4WD)とe-POWERモデル(2WD)が選択でき、消費税込み価格は365万9700円から469万9200円までとなっています。
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