走行距離「10万キロ」超えた“クルマ”何が“ダメ”? 「過走行車」で注意したいポイントとは

クルマは機械である以上、いつかその寿命を迎えます。その寿命の目安であるとされる10年・10万kmを迎えたころ、クルマはどのような部分が故障するのでしょうか。

10年10万km一体何が壊れる?

 クルマは機械である以上、必ず寿命を迎えます。クルマの寿命はメンテナンスの仕方や車種などによって異なるものですが、国内では車歴10年、走行距離10万kmを一区切りと考える見方も多くあり、10万kmを超えたクルマは「過走行車」と言われることもあります。

 それでは、10年10万kmを迎えるクルマはどういったところに気をつければいいのでしょうか。

発売から10年を迎えるトヨタ「86」
発売から10年を迎えるトヨタ「86」

 日本車の品質向上や「故障してから修理」より「壊れる前に整備」の考えなどが浸透するなどし、メンテナンス不足からクルマに致命傷が及ぶことが減りました。

 そんなことから、現在の平均車齢は11年を超えてなお長くなる傾向にあります。

 現代のクルマであれば、新車から10年・10万km以内なら、エンジンオイルやタイヤなど消耗品を定期的に交換するなど適切なメンテナンスをしていれば、問題なく乗れることも多いです。

 しかし、10年・10万kmを超える頃になってくると、痛んだり機能しなくなったりする重要な部品が徐々に出始めてきます。

 単に部品を交換するだけで済むものから、故障が複合的で診断に時間や技術を要するものや故障を放置していると被害が拡大して整備費用がさらに増えてしまう部分、最悪の場合には二次災害や交通事故の恐れがある箇所まで、様々なことが起こると考えられます。

 ユーザーの中には、クルマが動かなくなってしまうと仕事に支障が起こったり、気象状況次第では命の危険にかかわることもあります。

 では具体的に、どのような部分が10年・10万kmで故障する傾向にあるのでしょうか。いくつか例を紹介します。

スパークプラグ

 スパークプラグは、エンジンの内部で空気とガソリンを混ぜた混合気に火をつける役目を担っています。

 スパークプラグが摩耗すると、点火能力を発揮できなくなり、エンジンを始動できなくなったり、加速時にクルマが前後に揺さぶられるような、カーノック(ノッキング)という現象を発生するようになります。

 スパークプラグは、かつて2万kmから3万km程度で摩耗したために、定期的に交換する必要がありました。

 1982年以降、減りにくい白金プラグが順次採用され、自動車メーカーの指定交換時期は10万-20万kmに伸び、車検の際にも点検不要になっています。

 埼玉県内で自動車整備業を営むMさんは、この件について以下のように付け加えました。

「自動車メーカーがスパークプラグの交換距離を20万kmにしていても、13万kmを超える頃になると点火能力を発揮できなくなってきます。特に寒くなり始める時期にエンジンの始動に失敗し、レッカー要請が来ることがあります。

 当社で整備をしているお客さんには10万knごとの交換をお勧めしていますが、中古車を買って他社で整備をしているクルマの場合、必ずしも交換されていません。『安く車検を』とお客さんに言われると、無理に交換を勧められませんからそのままになってしまうのでしょうね」

 スパークプラグの価格は高くても1本1500円程度なので、定期的に交換するに越したことはありません。

ハブベアリング

 ハブベアリングは、車軸とホイールの間に入るベアリングです。

 車重を支え、路面からの衝撃を受け、コーナーでは横からの力を受ける、縁の下の力持ち的部品です。

 ハブベアリングは小型化される一方で、クルマ自体の車重が増しているうえ、タイヤも太く高性能になり、エンジンがハイパワーになるなど、より厳しい環境にさらされるようになってきています。

 ハブベアリングが寿命を迎えると、カーブや突起を乗り越えた際に、「ガタゴト」、「ゴーゴー」などと音が発生したり、摩擦で発熱したりします。

 車検の際にもがたつきがないか点検しますが、症状が発生すると急激に劣化が進むようです。

 一般の方が交換作業を行うことは難しいですが、整備士さんにとってはごく普通の作業です。

 それよりも、走行安定性が損なわれたり発火事故を起こしたら大変です。クルマの定期点検を怠らず、お店から交換を勧められたら早めに交換すると良いでしょう。

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