「ネズミ捕り」情報が事前に公開される!? なぜ警察は「取締場所」を明かす? 本当の目的とは
警視庁をはじめ各都道府県警察では事前に取締りの情報を公開していることがあります。取締りが目的なら事前情報を公開しないほうが良いように思えますが、本当の目的とはどのようなものなのでしょうか。
警察がおこなう交通違反の公開取締りとは?
クルマを運転する際は、交通ルールを必ず守らなければならず、違反行為が確認されれば警察により取締りがおこなわれます。
都道府県警察によっては、取締り場所を公開していることがありますが、なぜ警察はあえて取締り情報を公開しているのでしょうか。
東京都を管轄する警視庁をはじめ、いくつかの都道府県警察では交通違反の取締りの日時や場所を事前に公開しています。
警視庁ではスピード違反の取締り場所を「速度取締実施場所一覧」として、通りの名称や丁目を毎月公開しています。
また、交差点での取締りも「重点取締場所一覧」として、交差点名と住所の一覧を公開しています。
ほかには、神奈川県警は神奈川県警察交通総務課のTwitterアカウントにて、「〇月〇日にどこで交通違反の取締りをおこなう」という詳細な情報を発信。
なぜこのように交通違反の取締りを事前に公開しているのでしょうか。都内の警察署交通課の担当者は、その理由について以下のように話します。
「事前に『どこでどのような取締りを実施する』といった情報を開示することによって、よりその場所の住民だけでなく多くの人が交通ルールをより意識して運転することができます。
そのため、このように公開することによって警察がきちんと取締りを実施していることを周知したり、交通ルールを遵守する啓蒙をおこない、安全運転の意識を高めたりという目的のために、公開取締りを実施しています」
たとえば、スピード違反の取締りについては速度超過による交通事故を防止し、規制速度の遵守が交通事故の被害軽減に大きな効果があるため実施されます。
この取締りに関しては、日時こそ公開されていませんが、重点取締り場所が公開されており、当月中は普段以上に注意することができます。
重点取締り場所として指定することにより、ドライバーに交通事故が起こりやすい場所だと認識してもらい、交通ルールの遵守や安全意識の向上を図ることを目的としています。
事前通知をしないと肖像権やプライバシー権で引っかかるのだが。