約2000万円!? 新型「コンパクトオフロードミニバン」初公開! 快適な“車中泊”機能満載の「軽バン」風ミニバンとは
カナダのPotential Motors(ポテンシャルモーターズ)は、2022年10月7日に自社が開発する小型EV「Adventure 1(アドベンチャーワン)」の実車をアメリカでおこなわれた「Overland Expo East2022」で初披露しました。軽バンのような小さな車体に高めの最低地上高を持つこのクルマは、どのようなクルマなのでしょうか。
コンパクトオフロードミニバン「Adventure 1」が初お披露目
カナダのPotential Motors(以下ポテンシャルモーターズ)は、2022年10月7日に自社が開発する小型EV「Adventure 1(以下アドベンチャーワン)」の実車をアメリカでおこなわれた「Overland Expo East2022」で初披露しました。
アドベンチャーワンは、軽バンのような小さな箱型の車体に高めの最低地上高を持つ本格オフローダーですが、どのようなクルマなのでしょうか。
ポテンシャルモーターズは、同社が「新しいカテゴリーのオフロード車」と表現するアドベンチャーワンを開発する新興EVメーカー。2018年にカナダで設立されました。
Overland Expo East2022は、アメリカでおこなわれるオーバーランド(車上や車中で宿泊をしながら長距離を旅する文化)に関する様々な用品やクルマが出品されたり、セミナーがおこなわれるイベントです。
このOverland Expo East2022にて、ポテンシャルモーターズはアドベンチャーワンの実車を初披露しました。
アドベンチャーワンは、全幅64インチ(約1625mm)×全長178インチ(約4521mm)と軽自動車以上コンパクトカー未満という狭めな全幅に、Cセグメントのセダンクラスの全長を持つ、細長い箱型形状のクルマで、乗車定員は4名です。
全高は記載されていませんが、最低地上高は12.9インチ(約327mm)あり、ジムニーの最低地上高205mmを大幅に上回ることから全高は必然的に高くなりますが、高いオフロード性能も見込まれます。
サスペンションは独立懸架式。アプローチアングル40度、デパーチャーアングル45度、ランプブレークオーバーアングル29度に設定されており、かなり起伏の激しい悪路でも走破できそうです。
パワートレインには、最高出力604馬力、最大トルク737ft-lbを発揮するデュアルモーターが搭載され、4輪を駆動。オフロード走行時の最大航続距離は160kmで、充電切れを起こした際のバックアップ充電器が搭載されています。
エクステリアは軽バンのようなスクエアなシルエットに、直線を多用したタフなデザインが特徴です。
後部ドアは横方法に跳ね上げる「ガルウィング」のような形式を採用しており、ボディ後部にはルーフ上にアクセスするためのラダーが埋め込まれています。
Overland Expo East2022にて公開された車両では、今まで詳しく公開されていなかったインテリアについて確認することができます。
アドベンチャーワンの車内は、車中泊も可能な仕様となっていました。後部座席は簡素な取り付けになっており、簡単に取り外しも可能そうです。
折りたたみ式のフルサイズベットが車体後部に格納されており、2名が就寝することが可能。リアトランク下部には、2口コンロや冷蔵庫、シンク、40リットルのウォータータンクなどが一体となったモジュール型の引き出し式キッチンが機能的に格納されています。
なおインパネまわりは極めてシンプル。近未来的な液晶パネルのデジタルメータークラスターやインフォメーションディスプレイが搭載されています。
アドベンチャーワンは米国またはカナダでの販売を予定しており、現在予約注文を公式サイトにて受け付けています。価格は13万6600ドル(日本円換算で約1909万円)、納車は2025年を予定しています。
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アドベンチャーワンについて、日本のSNSなどでは、「三菱『デリカ』のようだ」と話題になっています。角張ったデザインとオフロードを走行可能な箱型車というコンセプトが類似性を感じさせるようです。
デリカのボディサイズは、全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mmとなり、アドベンチャーワンと比べると一回り以上大きいものの、デリカの価格は約400万円からとなので、アドベンチャーワンの価格は約5倍となります。
どう見ても2000万円の価値は無い車。
何でこんな価格になるのか理解に苦しむ。