快適なドライブをサポート! ミズノが本気で作ったドライビングシューズを実際に履いて運転してみた
ミズノがドライビングシューズ「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」を販売しました。さまざまなこだわりが実際に運転をするうえでどう影響をするのか、実際に履きながらキャラクターの異なるクルマたちを運転し試してみました。
ミズノが作った本気のドライビングシューズ
大手スポーツ用品メーカーのミズノによる、クルマの運転操作サポート機能を搭載するドライビングシューズ「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」が、2022年9月の発売以来、品薄が続く好調な売れ行きを見せています。
ベアクラッチを開発するきっかけとなったのは、2021年にミズノがマツダとコラボレーションして初めて制作したドライビングシューズでした。
スポーツ用品を中心に取りそろえるミズノと自動車メーカーであるマツダがそれぞれの知見を活かしたドライビングシューズは、クラウドファンディングによる予約販売というカタチで、価格も約4万円と高価なものでしたが、限定1100足はわずか3日で完売します。その後、急遽追加された250足も売り切れになるなど、大きな反響を呼びました。
ミズノはこのプロジェクトで得られた知見や反響などを踏まえて、よりカジュアルに普段づかいでも履きやすいというコンセプトのドライビングシューズを開発します。そして完成したのが、上述のベアクラッチになります。
この新しいドライビングシューズ「ベアクラッチ」は、「MIZUNO COB(ミズノ コブ)」と呼ばれる、マツダとの共同プロジェクトのなかで生まれたクッション性を確保しながらも足裏の感度を高めるソールを採用します。アウターは柔らかな人工皮革を用いたローカットタイプとなっており、機能性と履きやすさのバランスを突き詰めた製品となっています。
そのベアクラッチの発売にあたっては、これを履いて実際にクルマを運転してみようという主旨の試乗会も開催されました。会場に用意されたクルマは、着座位置の低いコンパクトなスポーツカーであるマツダ「ロードスター」、一般的な乗用車タイプの「マツダ3」、着座位置が高いミニバンの「トヨタアルファード」です。
マツダの2台はアクセルペダルがオルガン式、アルファードは吊り下げ式となっており、着座の高さや運転姿勢も異なる車両をそれぞれ運転し、ベアクラッチの履き心地を存分に試すことができました。
いずれのクルマを運転していても実感できたのは、ペダルコントロールのしやすさです。かかと部分の、丸みをもたせ上方まで巻き上げられた「ラウンドソール」のおかげで、アクセルやブレーキの細かいコントロールがとてもしやすく、より滑らかにクルマを動かせる印象を受けました。
スポーツカータイプの代表として乗った「ロードスター」は、3ペダルの6速MT車だったため、運転中には繊細なペダルワークが要求される場面も多くあります。
クラッチの微妙な踏み加減や、減速時にヒール&トゥで、かかとでアクセルを少し煽る場面などでも、ペダルから伝わるクルマからの情報が細かく足裏で得られ、それが運転のしやすさ、動かしやすさに直結することを実感できました。
ミニバンタイプのアルファードでは、ペダルを踏み下ろすような運転姿勢で、かつアクセルやブレーキなども少し軽めの印象でしたが、ペダルを踏み込む際だけでなく緩める動作に対してもより繊細に足首を動かしやすい印象です。スポーツドライビングだけでなく、多人数で乗る機会が多いミニバンのような車両でも、同乗者に対してより優しい運転がしやすくなるドライビングシューズの有効性を感じることができました。
また運転をしているとき以外、すなわち道を歩くような際にも、ソールのクッションの薄さなどを感じることはまるでなく、仕事やプライベートなど日常的にも違和感なく履けるでしょう。
ミズノの担当者は、これまでにスポーツ用品の開発を通じて得られた知見などを活かして、今回のベアクラッチのような、より多くの人に機能を実感してもらえる製品を通し、新しい領域でのビジネス展開につなげていきたいと話しています。
「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」は、サイズが24.5cmから0.5cm刻みで28.0cmまで、カラーはブラック、ホワイト、ネイビーの3色をラインナップしており、価格は1足1万2100円(税込)となっています。
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