贅沢で華やかな日産「金ピカ 高級セダン」が凄い!? 細部まで状態良い「プレジデント 宮型霊柩車」が海外で発見された
かつて葬式などで見かけることの多かった宮型霊柩車ですが、最近は黒一色のシンプルな見た目の霊柩車が好まれるようです。そうしたなかで36年前に製作された日産「プレジデント」の宮型霊柩車が海外で販売されていました。
「THE 霊柩車」とも呼べる1台がポーランドで販売中!
日本において葬式などで故人が乗るクルマとして知られる霊柩車ですが、最近では綺羅びやかな宮型を選ぶ人が少なくなっているといいます。
その一方で、海外では極上コンディションの珍しい宮型霊柩車が販売されているようです。
日本の旧車が海外へと輸出されることは珍しくありませんが、日本式の宮型霊柩車が海外に渡る事例は稀です。
しかし、ポーランドでは1986年式の日産「プレジデント」をベースとした宮型霊柩車が販売されています。
プレジデントは、「セドリック」の上級グレードである「セドリックスペシャル」の後継車両として1965年にデビューしました。
その後、3回のモデルチェンジを経ながら、日産のフラッグシップモデルとして君臨し続けましたが、2004年をもって販売終了となっています。
プレジデントは、ライバルであるトヨタ「センチュリー」と同様に、おもに法人向けのハイヤーとしての使用が想定されたモデルです。
基本的には、日本国内での販売が中心となっていましたが、1980年代後半からは香港やシンガポールなどの東南アジア地域へも、わずかな台数が輸出されていました。
そんなプレジデントの宮型霊柩車仕様が、日本から遠く離れたポーランドの中古車販売店で販売されています。
このプレジデントは、1973年から1990年にかけて生産されていた2代目です。
エクステリアは、プレジデントという名前のとおり、非常に豪華なものとなっており、直線的なボディラインやメッキで彩られたフロントグリルなどは、当時のアメリカ車を連想させます。
インテリアもきらびやかで、名前の通り、まさに「プレジデント(社長)」を乗せるに相応しい1台となっています。
走行距離は約19万6000kmと、長年にわたって走ってきたことがうかがえますが、その一方で、車両のコンディションは驚くほど良好です。
この個体は入念にレストアされており、ボディ、エンジン、インテリアすべてがほぼ新品の状態となっています。
傷ひとつないブラックのボディペイントに加えて、もっとも重要な「宮」の部分も綺麗に磨き上げられています。
販売者によると、この個体は1986年式のもので、かつてのオーナーが日本から輸入したものであるといいます。
なぜ日本式の宮型霊柩車を輸入したのかは不明のようですが、実際に霊柩車として使用されていたことは確かであるようです。
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この非常に珍しい1台ですが、2022年11月3日時点で3万3500ユーロ(約480万円)で現在販売されています。
ちなみに、同年式のプレジデントは、日本の中古車市場では、150万円から200万円程度が相場です。
36年前の国産宮型霊柩車が、なぜポーランドで販売されているのかは定かではありません。
この車のポーランドの販売価格と一般モデルの日本の販売価格を比較してもあまり意味がない話。