「バッテリー上がり」なぜ起こるのか? 「大容量バッテリー」搭載車でも上がるときは上がるワケ

クルマのトラブルとしてよく聞く「バッテリー上がり」。最近では、ハイブリッド車など大容量の走行用バッテリー(駆動用バッテリー)を搭載するクルマも増えていますが、そうしたクルマでも「バッテリー上がり」が起こりうる理由とは何なのでしょうか。

バッテリーが上がったときに便利なアイテムとは?

――バッテリー上がりにしてしまう原因として多いものは何ですか。

 比較的多い例ですと、やはりルームランプの消し忘れ。半ドア状態であることに気づかなかったというパターンが多いです。

 元々12Vバッテリーはエンジン始動時の瞬間的な大電力を発生させることに特化していて、長時間に渡って電力供給する事は苦手としています。なので、ルームランプ程度の小電力であってもバッテリー上がりに繋がります。

 またバッテリー上がりの救援件数が増える背景には、『帰省ラッシュでの渋滞』という悪条件もあります。エアコンを稼働した状態で、渋滞によって絶えずブレーキランプを点灯させるわけですから、慢性的な電力不足になり易い条件が揃うのです。

バッテリーが上がらないようにするにはどうしたらいいのか(画像はイメージ)
バッテリーが上がらないようにするにはどうしたらいいのか(画像はイメージ)

――バッテリー上がりへの対策方法はありますか?

 ルームランプの消し忘れなど不注意によるバッテリー上がりというのは、なかなか防ぐ方法はありません。ただバッテリー上がりに陥っても、直ぐにエンジン始動をするアイテムはあります。

 昔からあるのはブースターケーブルですね。別のクルマから電力を分けてもらう2本のケーブルです。

 私たち整備士も使う救援用バッテリーが『ジャンプスターター』となります。

 従来はクルマのバッテリー同様に鉛蓄電池が使われており、非常に大きくて重たかったのですが、今ですとリチウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーサイズの物があります。接続するケーブルも安全装置が付いていて、一般の方でも使いやすくなっています。

※ ※ ※

 大容量の走行用バッテリーの電力があっても、制御システムは12Vの電圧で動作しています。そのため12Vバッテリーを消費してしまうと、システム起動に失敗し、始動不良に陥ってしまいます。

 一方、救援用のジャンプスターターが小型化され、携帯することも容易になっているので、ひとつ持っておくとバッテリー上がり時に自力での復帰のときに便利です。

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