高速降りずに「寝れる場所」誕生! なぜ日本初の「車中泊スペース」が出来た? 期間限定設置された理由とは

近年注目されている「車中泊」ですが、どこでも自由に寝泊まりできるわけではありません。そうしたなかで高速道路のパーキングエリア内に「車中泊専用スペース」が設置されました。日本初となるこの試みにはどのような背景で誕生したのでしょうか。

車中泊専用スペース「RVステーション鈴鹿PA」とは

 最近では、アウトドア需要が高まっており、キャンプやグランピングに加え、車中泊をする人も増加しています。
 
 そんななか、新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリアに期間限定で車中泊専用のスペースが開設されたようですがどのような施設なのでしょうか。

高まる車中泊ニーズに対応する日本初の「専用施設」とは、どんなところ?
高まる車中泊ニーズに対応する日本初の「専用施設」とは、どんなところ?

 車中泊はどんな場所でも自由におこなえるというわけではなく、高速道路のパーキングエリア/サービスエリア、および道の駅などの施設のなかには、当該施設での車中泊を許可していない場合も見られます。

 そんななか、徐々に車中泊専用の駐車スペースを設ける施設も増加しており、2022年10月7日から鈴鹿PAに「RVステーション鈴鹿PA」と称された車中泊専用スペースが開設されました。

 RVステーション鈴鹿PAは、2022年11月27日までの期間限定で開設されたスペースとなっており、全5台ぶんのスペースが予約制で利用可能です。

 1台あたりの利用料金は2200円となり、昼12時から翌朝10時までスペースを借りることができます。

 ステーション内は火気厳禁ですが、代わりに100Vのコンセントを設置。さらに上下線集約型の鈴鹿PAには、24時間営業のコンビニやコインシャワーが設置されており、車中泊にも申し分ない設備が充実しています。

 そんなRVステーション鈴鹿PAですが、高速道路の本線駐車場から直接アクセスできる車中泊スペースの設置はこれまでにない試みとなっています。どういった経緯から開設に至ったのでしょうか。

 RVステーション鈴鹿PAについて、NEXCO中日本の担当者は、開設の経緯について次のように話します。

「新型コロナウィルス感染症の影響により、密を避けながらレジャーを楽しめる車中泊の需要が高まっています。

 そこで、高速道路を降りずに本線上で車中泊を出来るスペースがさらなるサービス向上に資する業態であるか、トライアルとして実施しニーズを調査するために開設しました」
 
 では、実際に開設してみて、その反響はどのようになっているのでしょうか。

 実際の利用状況について前出の担当者は「家族連れや犬連れ、一人での利用もあり、さまざまな層にご利用いただいております」と説明し、次のように反響を話します。

「現時点では、『駐車スペースは十分な広さだった』『飲食店、コンビニ、コインシャワーなど24時間利用できるのが良い』といったお褒めの言葉をいただいており、総じてご好評いただいているものと思っております。
 
 とはいえ、まだまだ改善の余地はあると思いますので、ご利用者の声を聞きながら引き続き、より良いサービスを目指してまいります」

 また、前出の担当者は、利用の際の注意点について「ステーション内は一方通行ですので、入口から進入し、出口から流出するようにお願いいたします。また、出入口はかならず施錠するようにしてください」と話します。
 
※ ※ ※

 鈴鹿PAは、西日本から東日本の長距離移動の際にちょうど良い中継地点といえます。

 今後鈴鹿PAの反響や高まる車中泊ニーズによってさらなる「車中泊専用スペース」が拡大するかもしれません。

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1件のコメント

  1. 高いな。
    ビジネスホテルに泊まれるよ。

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