日産新型「Z」より凄いZ現る? 美しいロングノーズ&ブルーシート採用の「240Z」 17万キロ走行でも1000万円の個体とは

北米ではダットサン「240Z」の名で販売されていた初代フェアレディZ(S30)ですが、その最初期の個体が、1000万円を超える価格で販売されています。いったい、どのような個体なのでしょうか。

高い性能とコスパの良さで北米を席巻した「240Z」

 7代目となる新型「フェアレディZ」が話題となっている昨今ですが、その「ご先祖様」にあたる初代フェアレディZ(S30)もまた、いまなお根強い人気を誇っています。

青シートに心躍る! 17万キロを走っても1000万円の価値がある!? もはや新型「Z」よりも凄いかも!?(Photo:James Edition)
青シートに心躍る! 17万キロを走っても1000万円の価値がある!? もはや新型「Z」よりも凄いかも!?(Photo:James Edition)

 1960年代、北米をはじめとする国際市場への進出を果たしていた日産ですが、性能をアピールしブランド力を高めるためにも、手頃な価格のスポーツカーを販売する必要性を感じていました。

 そうした背景のなかで登場した初代フェアレディZは、北米ではダットサン「240Z」として1969年より販売が開始されました。

 240Zに搭載されていたのは、151PSを発揮する2.4リッター直列6気筒エンジンであり、2リッター直列6気筒エンジンが搭載されていた日本仕様よりもよりパワフルなものとなっていました。

 ロングノーズ&ショートデッキのクーペスタイルという、往年FRスポーツカーらしいデザインをもち、最高速度201km/hという優れたパフォーマンスを兼ね備え、それでいて比較的安価だった240Zは、北米市場を中心に非常に大きな成功を収めます。

 その後、1974年には排気量を1.6Lへと拡大した「260Z」発売され、全長とホイールベースが約300mm拡大された2+2仕様も設定されました。

 さらに、1978年には排気量を2.8リッターとした「280Z」も登場。

 ボッシュ製のフューエルインジェクションを採用したことで、最高出力は172PSへと向上しているほか、快適装備の追加や、アメリカの規制に対応するための大型のバンパーが装着されていることが特徴です。

 1978年には2代目(S130)が登場し、初代をさらに上回る販売台数を記録。

 それ以降も、フェアレディZシリーズは高い人気を誇り、北米市場を中心に「Zカー」の名で現在に至るまで親しまれています。

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