「冬はバッテリーが上がりやすい」なぜ? 秋のうちから備えたい愛車の確認ポイントとは

もうすぐ冬。そこで、愛車のトラブル防止のために秋のうちから気にしておきたい確認ポイントを紹介します。

冬はクルマのトラブルに注意したい時期

 毎年、ゴールデンウィークやお盆、年末年始になるとロードサービスの救援要請が急増することがJAFの公式ページで報告されています。

 そのうち、年末年始におけるロードサービス出動理由でもっとも多いのが過放電バッテリーのトラブルで、その次がタイヤのパンク・バースト・エアー圧不足によるトラブルです。

 高速道路の場合でも、タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足によるトラブルが上位を占めています。これらのトラブルから、ドライバーによるうっかりミスやメンテナンス不足といった人的要因が多いことがわかります。

 そこで、冬季に発生しやすい自動車トラブルの原因や対処法を解説していきます。

クルマのバッテリー
クルマのバッテリー

 バッテリーは暑さや寒さなどの環境変化に弱いもので、とくに冬季はバッテリーのトラブルが発生しやすい時期になります。

 バッテリー上がりの原因は、「過放電」と「破損・劣化」のふたつです。ライト類や室内灯の消し忘れ、降車時の半ドアによる室内灯の点灯は、過放電によるバッテリー上がりの原因でよくあるケースなので注意しましょう。

 また、バッテリーはエンジン停止時も少しずつ放電しています。そのため、何ヶ月もクルマのエンジンをかけないでいたら、バッテリーが上がってしまっていたということもよくあります。

 あまりクルマに乗らない方でも、バッテリーあがりを防ぐために定期的にクルマのエンジンをかけて、動かしてやることは忘れないようにしてください。

 バッテリーには寿命があり、一般的に2年から3年と言われています。ただ、夏場にエアコンを過剰に使うなど、バッテリーの使用状況によっては交換時期が早まる可能性がありますので、破損や劣化がないか月に1回は点検するのが望ましいです。

 点検項目としては

・バッテリーの液量を確認(本体横についているUPPER LEVEL(最高液面線)とLOWER LEVEL(最低液面線)の間で足りているか)

・端子の腐食、金具の緩みを確認(バッテリー上部にある+と-端子の腐食や金具に緩みはないか)

・キャップの確認(キャップに緩みはないか、キャップの周囲や通気口に白い腐食物やゴミなどが付着してふさいでないか)

 といった項目があるので、日頃から確認しておきましょう。

 ほかにもバッテリー本体の外観に割れやヒビ、ふくらみなどの異常に気付いたり、性能低下を疑わせる症状が発生した場合は、早期に整備工場やガソリンスタンドなどで点検を受けましょう。

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