「冬はバッテリーが上がりやすい」なぜ? 秋のうちから備えたい愛車の確認ポイントとは
高速道路ではタイヤのトラブルが多い
四輪タイヤについては、トラブルの原因が一般道路と高速道路では大きな違いがあります。高速道路ではバースト(破裂)が多く見られるのが特徴です。
これは一般道路よりも、高速走行の連続によるタイヤへの負荷が大きいことが要因です。空気圧が低下しているとタイヤのたわみが大きくなり、連続したたわみによりタイヤが発熱し、最後にはバーストにつながります。
この現象を「ウェーブ現象」と言いますが、バーストに至らなくても剥離を起こすなどの危険があります。
なおタイヤのパンクにはこのような「バースト」と、ゆっくりとタイヤが抜けていく「スローパンクチャー」というものがあります。タイヤは問題がなくても、内部の空気は自然に抜けていきます。
スローパンクチャーによる空気圧低下や空気圧不足もバーストの原因につながってしまうので、月に1回以上は空気圧の点検や、亀裂・損傷がないかをチェックしておきましょう。
セルフスタンドにもタイヤ用の空気充填機が設置してあり、希望すればサービスで点検してもらえることがあります。空気圧の点検を、給油の際のついでにするとよいでしょう。
適正な空気圧はクルマや装着しているタイヤのサイズごとに定められており、数値は取扱説明書や運転席のドアを開けたところ、あるいは運転席のハンドル近くなどに表示されているので、それに従った空気圧まで充填します。
自分で空気圧点検をおこなう場合は、エアゲージで空気圧を測定します。エアゲージの使い方にはコツがあり、押し当てる角度に注意が必要です。正しく押し当てないとエアーが抜けてしまいます。
忘れがちですが、スペアタイヤ(応急用タイヤ)についてもいざという時のために点検しておくようにしましょう。
タイヤの空気圧を点検したら、タイヤの溝の深さも一緒に確認してください。溝の深さは法律で定められており、1.6mm未満のタイヤでは車検に通りません。
タイヤサイドの部分にある「三角マーク」を基準としてタイヤの接地面を見てみると、その延長線上にある溝の底が少し高くなっている部分が存在します。これを「スリップサイン」と言い、このサインがタイヤの表面に現れたら、残りの溝の深さが1.6mmになったことを示しているので、交換のサインになります。
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安全なカーライフを送るためには、日頃からの点検整備が重要といえるでしょう。
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