中央道「新小仏トンネル」工事はどこまで進んだ? “渋滞名所”で進む3車線区間延伸作戦

中央道の渋滞名所「小仏トンネル」では、上り線用新トンネルが建設中です。どこまで進んでいるのでしょうか。

上り1車線用の新トンネルを掘削中

 中央道の渋滞ポイント「小仏トンネル」では、その渋滞対策として「新小仏トンネル」(仮称)の建設が進められています。どこまで進んでいるのでしょうか。

掘削が進む中央道・新小仏トンネル(仮称)。2022年7月撮影(画像:国土交通省関東地方整備局相武国道事務所)
掘削が進む中央道・新小仏トンネル(仮称)。2022年7月撮影(画像:国土交通省関東地方整備局相武国道事務所)

 2022年10月18日、国土交通省関東地方整備局相武国道事務所が第9回中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループを開催しました。

 このWGは国交省や警察、東京都、神奈川県、山梨県、上野原市、NEXCO中日本で構成され、中央道の高井戸IC~上野原IC間を対象に渋滞対策の検討を進めています。

 この区間は4車線(片側2車線)ですが交通量が多く、通勤時間帯や週末を中心に渋滞が発生しています。その中で現在、対策が進められているのは、上りの小仏トンネルと三鷹バス停付近、そして下りの相模湖付近です。

 東京と神奈川の都県境を貫く小仏トンネル(下り1642m、上り2002m)は、特に上り線で土休日を中心に渋滞が常態化しています。現在はこの渋滞対策として新小仏トンネルの掘削が進行中です。

 新小仏トンネルは、現在の小仏トンネルの北側に並行して掘られており、完成すると上り線の一部として使われます。

 すでにトンネル手前まで運用されている付加車線と接続し、その左側1車線だけが別線として新トンネルへ。そしてトンネルを出ると現在の2車線と合流し、付加車線を加えた3車線で八王子JCTまでつなげます。

 新小仏トンネルは、2021年3月から本体工事に入っており、2022年9月の時点で全長約2300mのうち約130mの掘削が終わっています。

 10月24日には山梨県や東京都など中央道沿線の自治体からなる協議会の大会が開かれ、新小仏トンネルの早期開通を国に求めていくことを決議。そして山梨県の長崎知事らが国交省を訪問し、要望書を提出しています。

 開通時期はまだ示されていませんが、トンネル前後を含む別線区間(約3.5km)は新底沢大橋(仮称)も含まれており、工事はまだまだ続きそうです。

 なお、新小仏トンネル~八王子JCT間の付加車線設置工事の方は、2025年3月頃まで続く見込みです。

【画像】期待!! 中央道の高井戸~上野原で進む「3つの渋滞対策」を見てみる(10枚)

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1件のコメント

  1. 上り線だけでなく、下り線もやって欲しいですね。
    圏央道からの合流と相まって、キャパオーバーで下りトンネル内がノロノロ運転化し、圏央道を無能化している要因となっています。

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