街で見かける「時差式信号」…だから何? 「タイミング難しすぎ」実はすごい理由があった! 意外なメリットと注意点は
交差点でときどき「時差式」と書かれた信号を見かけることがあります。信号の色の変わり方が特殊なので慣れないと戸惑いがちですが、どんな交差点に採用されていて、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
謎の「時差式信号」の謎とは
交差点でときどき「時差式」と書かれた信号を見かけることがあります。
こうした信号は、「青→黄→赤」と変わるタイミングが、こちらと対向車線で異なります。そのため、たとえば右折する際に対向車が止まってくれるかどうかわからず、咄嗟の判断に困ってしまうことがあります。
時差式信号はどんな交差点に採用されていて、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
時差式信号機は、右折車が多い丁字路交差点で、「右折車の流れを確保するために導入される」もので、主に「後発式」と「先発式」の2つのタイプに分けられます。
「後発式」は、一方の信号が先に赤になり、右折車線がある側の青信号が延長されるタイプです。要するに「矢印信号」と同じ理由で採用されているわけです。
いっぽう「先発式」では、逆に「青になるタイミング」がズラされています。右折車線がある側の信号が先に青に変わりますが、対向車線は赤のまま一定の時間が経過します。こちらとしては、そのタイミングでさっさと右折できるというわけです。
時差式信号機は警察の指針で、原則として「丁字路にのみ導入」となっているようです。もし十字路に導入する場合には、先止めされる対向車線が終日右折禁止となります。
さらに、クルマと歩行者との交錯を防ぐために、歩行者用信号機が必ず設置されることになっています。
時差式信号機のメリットは、右折車を滞留させず、通行する時間が確保できることです。
右折車の多い交差点では、対面する両側の信号が同じ動きをしていると、右折車が滞留して渋滞したり、強引に右折しようとするクルマが直進してきたクルマと衝突事故を起こしたりする危険性があります。
「単純に矢印信号を導入すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、矢印信号の設置には「右折レーン」の設置が必須条件であるなど、現場状況によって設置できないことがあるといいます。
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さて、右折車の滞留を防止するために効果的な時差式信号機ですが、実際に走行していると、自分の側の信号が青のままでも、既に対向車側が赤に変わっているということがあるため、注意しなければなりません。
青信号が延長されている側のクルマは、対向車側の信号の色が明確に判断できないこともあり、判断に迷っている間にこちらの信号が赤に変わってしまうことも考えられます。
反対に、対向車側が赤に変わったと判断して右折し始めたところ、青信号で直進してきたクルマと衝突してしまうリスクもあるため、時差式信号機のある交差点で右折する時は慎重な安全確認が必要です。
時差式信号機には、その信号が時差式であることがわかるように表示されているため、信号の周囲をよく確認しましょう。
例えば東京都などでは、青と白の市松模様に「時差式」または「時差式信号機」と書かれた標示板が設置されています。
他の地域では、白地に紺の文字で「時差式信号機」と書かれた標示板が信号の上下や横などに設置されているなど、都道府県ごとに標示方法がやや異なっています。
勘違いしている人おおいんだけど、右矢印って、対向車側が赤って保証は、ルール上ないからね。
右矢印の時は「右折先の横断歩道が赤」ってのはあるけど。
あとさ、右左折時って、対向車の信号がなんであれ「徐行義務」がなくなるわけじゃないから。
>反対に、対向車側が赤に変わったと判断して右折し始めたところ、青信号で直進してきたクルマと衝突してしまう
それは「青は進め!」系とおなじで、安全確認なしで徐行もせずに特攻しているからだよね……。
「対向車側が赤に変わったと判断して」特攻するような運転していると、そのうち「黄色で加速するサル」と激突するよ。
「対向車側がとまった。または停まると判断(たとえば速度を落として停まる寸前)して」右折しないとね。気にするのは、信号の色より、対向車の動きの方。「俺は青だ!対抗は赤だ!」で急加速では事故おこしますね。