なぜ「車速連動ドアロック」は定番装備にならない? ドア施錠の「メリット・デメリット」は? 必須採用されない背景とは
車速連動ロックやオートドアロック…全てのモデルに標準装備されていない理由
前述のとおり、オートドアロックのデメリットのひとつとして、事故などでドアロックがかかったままでは救助に時間がかかる可能性があることが挙げられます。
しかし、最近のクルマに備わるオートドアロックは、SRSエアバッグの展開などに連動してドアロックを解除する機能がついていることが増えているため、そうした心配はほとんど無用といえます。
またドアロック解除について、かつてのモデルではいちいちドライバーがボタンを押す必要もありましたが、最近のクルマでは異なっています。
ホンダの場合は、セレクトレバーもしくはエンジン始動/システム起動に連動してドアロックを解除する機能を備えています。
具体的な動作でいえば、クルマを駐車場などに停めてATシフトを「P」レンジに入れるとロックを解除。
さらに安全性を高めたいときには、エンジンを止めて、アクセサリーモードもしくはオフにしたことに連動して、ロック解除するように設定することもできます。
例えば、駅まで送って車寄せで降ろすようなときも、「P」レンジに入れるだけでロック解除できるため、ストレスのないスムーズな乗降が可能です。

一部のユーザーからは「D」レンジでブレーキを踏んだまま、サッと降りることができないのは不便という声もあるようです。
ただし、誰かが乗り降りしているときにクリープ現象によってクルマが動いてしまうのは危険であることから「P」レンジに入れることでロックが解除されるというのは、安全面から理にかなっているといえそうです。
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ちなみに、こうしたオートドアロックについては機能そのものをオン/オフすることや、ロック/アンロックのトリガーについてもユーザーが設定を変えることができることがあります。
もし、オートドアロックがついていることが気になるようであれば、ほとんどのクルマでオフにすることが可能です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
















