「旧車」顔の本格「新型SUV」世界初公開! ゴツカワすぎ注意な「名車」オマージュのルノー「4EVER TROPHY」とは
2022年10月17日、ルノーは同日より行われているパリモーターショーにて新型コンセプトモデル「4EVER TROPHY」を公開しました。このクルマは将来的にルノーが発売する全電動BセグメントSUVの方向を指し示す存在だといいます。
ルノー「キャトル」オマージュの「4EVER TROPHY」
2022年10月17日、ルノーは同日から同年10月24日まで行われているパリモーターショー2022にて新型コンセプトモデル「4EVER TROPHY」を公開しました。
ネオレトロな雰囲気ただよう本格SUVのような外観を持つこのクルマは、どのようなモデルなのでしょうか。
フランスの自動車メーカー「ルノー」がパリモーターショーで発表した「4EVER TROPHY」はルノー「5プロトタイプ」に続き、ルノーの象徴的なモデルをオマージュし、電動化された2番目のコンセプトモデル。ルノーはこれらのコンセプトカーについて「言い換えれば、輝かしい過去を利用して、未来をよりよく電動化しようとしている」とリリース内で記載しています。
オマージュ元となったのはルノー「4」という小型車です。60年以上前に発売されたモデルで、世界100カ国以上で展開され、800万台以上販売されたという、世代や社会的なギャップを問わず愛されたクルマでした。
ルノーはこのクルマについて「都会でも田舎でも快適で、通勤や長距離移動、荷物の運搬など多目的に使える。気取らないのに高級感があり、シックなのに万人受けする、男性にも女性にも魅力的なクルマ」と紹介しています。
ルノー 4は30年以上前に生産終了となりましたが、元祖ヤングタイマー・ヴィンテージカーの一つとして愛され、日本でも「キャトル」(フランス語で4の読み方を指す)という呼び名で浸透しています。
そんな4をオマージュして作られた4EVER TROPHYは、将来的にルノーが発売する全電動BセグメントSUVの方向を指し示す存在でありながら、「4L TROPHY」と呼ばれる4のラリーイベントの25周年記念を祝うクルマでもあります。
そのためそのエクステリアは、直線的なレトロ感漂う印象でありつつも、バンパーやオーバーフェンダーに樹脂製のパーツを多用するほか、ルーフキャリアにはスペアタイヤを積載するなど、本格オフロード車の雰囲気を持ちます。
ボディサイズは、全長4160mm×全幅1950mm×1900mmで、ホイールベースは2570mm。プラットフォームには5プロトタイプと同様に、ルノーの電気自動車向けの新型「CMF-BEV プラットフォーム」を使用しています。
足元に装備されるタイヤのサイズは255/55R19ですが、各ホイールにはコンプレッサーが装備され、タイヤの空気圧を地形に合わせて変更できるようになっています。
搭載されるモーターやバッテリーに関してリリース内では語られていませんが、一部海外メディアによると、42 kWhのバッテリーを搭載し最大航続距離は約250マイル(約402km)とのことです。
4EVER TROPHYを元にした将来発売される予定の全電動BセグメントSUVは、フランスで製造されます。
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4EVER TROPHYについて、ルノーのブランド・デザイン担当副社長「ジル ヴィダル」氏は次のようにコメントしています。
「4EVER TROPHYを現代に持ち込むために、その流線型の形状に洗練された技術を吹き込みました。4とその輝かしい歴史に精通した人々、そして若い世代に共鳴するデザインになるように、これらすべての要素は慎重に作られています。」
昨今、日産新型「フェアレディZ」やフォード「マスタング」など、過去のモデルを参照しデザインされたクルマがスポーツカーを中心に展開されています。4EVER TROPHYはSUVですが、このクルマを参考とした市販モデルがどのようなモデルになるのか注目です。
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