四駆ミニバン「デリカD:5」15年! なぜ売れ続ける? 「デリカタクシー」でほぼ毎日運転するオーナーの考える魅力とは

三菱「デリカD:5」は2007年以来15年間も販売され続けています。その魅力とはなにか、デリカD:5をタクシーとしてほぼ毎日運行しているユーザーに取材しました。

ほぼ毎日の運行で故障もある? 過酷な環境で使うからこそ見えるものとは?

 デリカD:5はSUVとミニバンの両側面を兼ね備えたクルマですが、一般的にはSUVは堅牢で信頼性・耐久性があることが特徴のひとつです。
 
 信頼性については、新型デリカユーザーのなかでもキャントレタクシー氏はかなりのシビアコンディションで使っているため、いくつかの不具合も発生。ほとんどが前例のない症例だといいます。

休日もデリカタクシーは大活躍!(写真提供:キャントレタクシー(@Thomas_beat)氏)
休日もデリカタクシーは大活躍!(写真提供:キャントレタクシー(@Thomas_beat)氏)

 大きな故障では、購入後3ヶ月でファンの故障によりエアコンが停止。同じファンを使うラジエーターもストップして冷却ができなくなり、オーバーヒートも発生。

 新型デリカでは初めての症例らしく調査の対象となり、2回目の交換以降再発していないことから対策品へと変更されたのではないかとキャントレタクシー氏は考えています。

 また、排気再循環装置(EGR)がススで詰まることもあり、3.7万キロ時と7万キロ時、9万キロ時に部品交換を実施。

 しかし、故障とはいえ2年で12万キロを走行するシビアコンディションで使っている割には毎月のオイル交換と毎年の油脂類交換のみで維持できており、耐久性も十分持っているといえます。

 キャントレタクシー氏はデリカD:5について、「燃費や乗り心地、悪天候時の走破性などを総合的に考えて95点かなと思います。30万キロ超えの個体も走行しているので最低でもその位までは使いたいかと思います」とコメント。

 また、「次はPHEVに進化してくれれば次もデリカタクシーにします」と続け、今後もデリカを使いたい気持ちが強いようです。

 人気の理由としては、「他に競合相手のないワゴン系クロカン車というカテゴリ」で、「(2019年に)ビッグマイナーチェンジをおこなったことで進化した」ことだとキャントレタクシー氏は考えています。

※ ※ ※

 15年間も変わらず人気車種として居続けられるのは、形だけではなくSUVらしいタフさ・耐久性があり、乗用車らしいデザインの良さ、ミニバンユーザーにとっても十分快適な乗り心地の両側面をそなえ、相当するライバルも不在な状況でさらに進化し続けていることがひとつの理由といえるでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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