四駆ミニバン「デリカD:5」15年! なぜ売れ続ける? 「デリカタクシー」でほぼ毎日運転するオーナーの考える魅力とは

三菱「デリカD:5」は2007年以来15年間も販売され続けています。その魅力とはなにか、デリカD:5をタクシーとしてほぼ毎日運行しているユーザーに取材しました。

ほぼ毎日使用「ヘビーユーザー」はデリカの魅力をどう思うか

 三菱のミニバン「デリカD:5」は2007年1月の発売から15年が経過。国産車ではフルモデルチェンジが約5年に1回程度のペースでおこなわれますが、そのなかでもデリカD:5は長いモデルライフを送っています。

 日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、2019年の1年間に2万台、2020年は1.1万台、2021年は1.4万台が販売。50位までの販売ランキング順位から名前が外れることはほとんどなく、常に一定数のユーザーを獲得している状況です。
 
 2019年2月に大幅な改良をおこない、内外装のデザインは一新したとはいえ、15年も販売を続けられる理由には何があるのでしょうか。

公私共にデリカ愛用のユーザーに聞く魅力とは(写真提供:キャントレタクシー(@Thomas_beat)氏)
公私共にデリカ愛用のユーザーに聞く魅力とは(写真提供:キャントレタクシー(@Thomas_beat)氏)

 2020年5月から現行モデルのデリカD:5を個人タクシー仕様にし、都内で営業をおこなっているユーザーがいます。

 デリカD:5オーナーのキャントレタクシー氏は東京都港区エリアを中心に個人タクシーを営業。

「鉄道が好きでクルマでも連結をしたくてキャンピングトレーラーで遊び回っている」というキャントレタクシー氏はデリカD:5の1台で趣味と仕事をこなしています。

 2022年10月16現在の走行距離は12.2万キロ。1年で約5万キロ、およそ地球1周以上走行している計算になります。

 キャントレタクシー氏はデリカD:5の魅力について、まずデザインと乗り心地を挙げています。

 デリカD:5はミニバンとSUVを融合させた「オールラウンドミニバン」としてタフさを強調。2019年には大幅改良をおこない、三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用しています。

 インテリアデザインも一新。サバ杢の木目を採用したほか、削り出し金属のモードダイヤルや新しいメーターデザインを採用し旧モデルよりも高級感を向上、迫力が増したデザインとなっています。

 キャントレタクシー氏は「唯一無二の強そうなフロントマスクが気に入っている。座席や室内装飾等はアルファードに勝てませんが、総合的には新型デリカの方が好みです」とコメントしています。

 乗り心地に関しては、タクシーで乗せるお客さまからの評判はかなり良好。普段トヨタ「アルファード エグゼクティブラウンジ」を運転手付きで乗っているというお客さまから、「なんでこのクルマは揺れないの?」と質問されたことも。

 また、SUVらしく安定した走りもデリカの魅力として挙げています。足回りはほどよく硬めてあり、車体剛性の良さとも相まって安定感が高いことを実感。同じミニバンの日産「セレナ」オーナーのお客さまからも足回りがしっかりしていると好評を得たようです。

 デリカD:5は乗り心地やデザインなど、ミニバンに求められる要素も高レベルで実現していることが特徴です。

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