ホンダが「新型ハッチバック」発表間近? 先行披露された新型「インテグラハッチバック」をまもなく中国で投入か

新型「インテグラハッチバック」とはどのようなモデルなのか?

 広汽ホンダから展開されているインテグラはデザインが少し違うだけでなく、中国仕様のシビックにはない6速MTモデルを用意するなど、スポーティさを全面に押し出しています。

 中国版インテグラがベースとする11代目シビックでは、先代まで存在した2ドアクーペを廃止、4ドアセダンと5ドアハッチバックに集約しました。

 そのなかでも日本は5ドアハッチバックのみ、アメリカは4ドアセダンと5ドアハッチバック両方を展開するなど、マーケットごとの販売戦略の違いが表れています。

 中国市場ではシビックもインテグラも4ドアセダンのみでしたが、今回の情報公開で、インテグラに5ドアハッチバックが用意されることが確実となったのです。

 基本的な構造は日本でもお馴染みの5ドア版シビックと同一ですが、フロントマスクはすでに販売されている4ドア版インテグラと同じ顔を採用しています。

 また、パワートレインは既存のL15C型1.5リッター直列4気筒ターボエンジンに加え、4ドア向けにも登場が予定されているLFB型2リッター直列4気筒エンジンを搭載するe:HEV(ハイブリッド)の2種類となります。

中国で発売されているホンダ新型「インテグラ(4ドアセダン)」に続いて「インテグラハッチバック(5ドア)」登場か
中国で発売されているホンダ新型「インテグラ(4ドアセダン)」に続いて「インテグラハッチバック(5ドア)」登場か

 中国版インテグラに5ドアが追加されるということは、姉妹車のシビックにも中国向けに5ドアが投入される可能性は高いといえます。
 とくに、アメリカ版インテグラでは5ドアのみの展開となっており、5ドアハッチバックへの需要が中国でも徐々に高まりつつあるということなのでしょう。

※ ※ ※

 正式発表の時期は不明ですが、広汽ホンダのお膝元である広州では11月に広州モーターショー2022が開催される予定で、筆者はそのタイミングで正式発表をおこなうと予想します。

 オーソドックスなセダンが依然として高い人気を誇る中国で5ドアモデルがどのように受け入れられるのか、そして4ドア同様に6速MTも用意されるのかなど、非常に楽しみな1台です。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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