「ハイブリッド車で得する」は“令和のおとぎ話”? トヨタ「ノアヴォク/RAV4」ガソリン仕様と比べてわかった真実とは
RAV4は「ハイブリッド車が割高」だった
2022年10月4日にマイナーチェンジされたばかりのトヨタのミディアムクラスSUV「RAV4」には、登場時から2リッターガソリン車と、2.5リッターハイブリッド車が設定されています。
また2020年からは、2.5リッターハイブリッド車の駆動用バッテリーを約10倍に増量し、充電環境があれば電気自動車としても使えるプラグインハイブリッドが、フラッグシップモデルとして設定されています。
1.新車価格の違い:ハイブリッド車が61万9000円(実質49万2000円)高い
・「RAV4 アドベンチャー」ガソリン車:368万4000円
・「RAV4 アドベンチャー」ハイブリッド車:430万3000円
価格差は61万9000円ですが、ハイブリッドには12万7000円の税優遇があり、購入時の価格差は実質49万2000円に縮まります。
2.ガソリン代(5年・走行5万km時に必要な燃料代):ハイブリッド車が17万1000円安い
・「RAV4 アドベンチャー」ガソリン車:WLTCモード燃費 15.2km/L→実用燃費 12.2km/L
・「RAV4 アドベンチャー」ハイブリッド車:WLTCモード燃費 20.3km/L→実用燃費 16.2km/L
5年5万km走行に必要なガソリン代は、ガソリン車69万3000円、ハイブリッド52万2000円と、ハイブリッドのガソリン代は17万1000円安く済みます。
3.売却時の価格(5年・走行5万km時のリセールバリュー):ハイブリッド車が22万9000円高く売れる
・ガソリン車:136万3000円
・ハイブリッド車:159万2000円
ハイブリッド車は22万9000円高く処分できます。
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それではRAV4の収支決算をしてみましょう。
RAV4はハイブリッド車の方が9万2000円高く付くことになり、RAV4の場合は、ガソリン車とハイブリッドとの差額をペイすることはできません。
しかし、RAV4のハイブリッド車はエンジンが2.5リッターということもあり、2リッターガソリン車に対し動力性能が格段に高いことを考えると「動力性能差を考えれば、収支決算した差額9万2000円は安い」と考えることも出来ます。
また、オフロードコースのような悪路を走ることがあるのであれば、RAV4 ガソリン車の4WDには急な下り坂で人が歩くようなゆっくりとした一定速を保ってくれる「ダウンヒルアシストコントロール」が付くという強みもあります。
そのためRAV4の場合は、ハイブリッドを基本に、使い方に応じてガソリン車も考えるというのがいいでしょう。
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ここまでの試算を考えると、同じクルマでエンジン車とハイブリッド車で迷った際には、長い目で見れば元が取れることが多いです。
これに加え、昨今はガソリン価格が高値安定となっています。
クルマを実用的に使うのであれば、基本はハイブリッド車で……というのが結論です。
同時に長いスパンであれば差額の元を取れるほど、ハイブリッド車の低価格化を進めた自動車メーカーの努力にも拍手を送りたいところです。
ただしクルマに趣味性を求める人であれば、エンジン車も魅力的です。この点も念頭には置くべきでしょう。
実際SNSなどの声を総合すると「出費としてはハイブリッドもペイするけど、エンジン車の方がフィーリングが良い」という声も根強いものがあります。
いっぽうで「ハイブリッドのほうがスムーズで静か」という声もみられます。
クルマを選ぶ際には、そういった総合的な点を踏まえ検討する必要があるでしょう。
以前はハイブリッドに乗ってもその差額は回収出来ないと言っていた
だけどいざPHEVに乗ったら普通ガソリン車には戻れないかな
燃費の事だけを言ったらプリちゃんに乗ればいいだけ
でも乗っていて外観や走りの楽しさ、優越感を感じないと思う
自動車税の差を計算してないのはなぜ?
未だにガソリン代と、新車価格のペイを、話してる評論家がいるとは。
そりゃトヨタ様の回し者だからな。
残クレ使わせて、高いハイブリッドやほとんど使わないカーナビ買わせて、乗り換え続けなきゃならない罠。
なんか燃費とか各税金とかの差を示しているけど、車はカッコいいとか速いとか馬力とか、そー言う感覚で買って欲しいですね。実に寂しい……
ハイブリッド車の方が総合出力高いので走りは良いと思う。環境性能も高いので欧米の企てに屈する事無く今後もHVの技術進歩に期待しています。