ついにスズキ新型「ジムニー5ドア」23年初旬発表か 噂の「ロングボディ&ハイブリッド」の真相は? 日本最短導入は2024年?

日本デビューはいつになる? 最短で2024年か

 ちなみに欧州で撮られたスクープ写真をつぶさにチェックしたところ、インパネやATセレクターの周辺にエスクードのようなオールグリップのモード切替関連のスイッチは見当たりませんでした。

 このことからも、従来と同じ4WDシステムが採用されることは間違いなさそうです。

 さらに、9インチの大型モニターオーディオシステムも確認することができ、より操作性の高いものがオプションで用意されると予想できます。

 海外からの情報のなかには、車両周辺360度の状態を可視化したモニターシステムや6エアバッグシステムの採用もありますが、これは十分にありえる話ではないでしょうか。

 ジムニー5ドアはインド国内で生産されることがすでに確定していますが、スズキに詳しい関係者によると「ハンガリーのマシャールスズキの工場においても生産されるのではないか」といいます。

「SX4 Sクロス」を生産していたラインが空いたためで、ここにジムニー5ドア専用生産ラインを作るかもしれないという予想には頷けます。

 仮に日本でジムニーシエラ5ドアが販売される際には、エスクード同様、ハンガリー生産の車両が輸入されるかもしれません。

英国では右ハンドル&2人乗りの「ジムニーライト(LCV)」なる仕様が発売されている
英国では右ハンドル&2人乗りの「ジムニーライト(LCV)」なる仕様が発売されている

 さて、インドでは2023年1月デビューが濃厚なジムニー5ドアですが、日本では当分先のことになりそうです。

 その要因になっているのが、解消されない長納期問題。すでに東京23区内では納車まで2年を超えており、早い地域でも7か月以上となっています。

「ジムニーシエラは静岡県の湖西工場で造られていますが、日本向けは全生産台数の3割にも満たない状況です。

 これでは国内になかなか流通しないのも当然といえます。シエラの納期が1年以上となっている状況下で、5ドアモデルを発売したら、待っているユーザーからのブーイングは必至です」(スズキアリーナ店関係者)

 このような意見は複数の業界関係者から出ており、あるアリーナ店の管理職は「少なくとも2024年までは5ドアモデルの発売はない」と断言しています。

 スズキ系販売店のなかには、ジムニー、ジムニーシエラを契約していても、5ドアモデルが登場したら、そちらに切り替えられるという条件付きにしているケースが多いようで、発売した場合は混乱もありえそうです。

 一時的にはインドで販売される車両を日本に並行輸入する業者も現れそうですが、排ガス検査などがあるので、それなりのプレミア価格になりそうです。

 5ドアのジムニーの購入を考えている人は少なくないはず。一体、いつ国内デビューするのか、首を長くする日々はまだ続きそうです。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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