走行中に飛び石が直撃! フロントガラスの傷・ヒビはかなり危険! 修復可能な傷はどの程度?
フロントガラスに小さなクラックやヒビが入ると車検に通らないこともあります。飛石でできたクラックはどの程度までなら修復可能なのかなど、ウインドウリペア専門店のスタッフに聞いてみました。
運転席側にあるヒビは車検でほぼアウト
クルマで走行中、フロントガラスに小さなクラックやヒビ、筋状の傷があることに気付くことがあります。
実はこのクラックやヒビ、傷を放置しておくのはかなり危険です。
まずはフロントガラスにクラックやヒビ、傷などができる原因として多いのが、高速道路で走行中に飛んできた小石などがフロントガラスに当たるケースです。
車間距離が短かったりすると前走車の巻き上げた小石が直撃することがあり、高速で走行している状態では飛び石は避けられません。小石程度ならまだしも、大きめの石や何かしらの落下物などが当たると、フロントガラスにクモの巣状の亀裂が入ることもあるようです。
ちなみに、クラックには本来「ヒビ割れ」や「亀裂」という意味が含まれているのですが、ことフロントガラスの修復に関しては、表面に薄い穴のようにできる傷をクラック、縦横に亀裂が入る状態「ヒビ(割れ)」と呼びます。
飛び石のほかに考えられるのが、劣化、またはゴム部分が破損したワイパーによる筋状の傷で、ワイパーの軌道に沿って曲線状の傷が付くことがあります。
このワイパーゴム部分の損傷が経年劣化だけでなく、クラックによってワイパーのゴム部分を破損させることもあり、今度は傷付いたワイパーがフロントガラス表面に傷を付けてしまうという負のループ状態になることも。
そんなクラックやヒビ、傷などがある状態だと走行中に視界が遮られるだけでなく、車検に通らないことがあります。都内のウインドウリペア専門店のスタッフSさんに、何を基準に車検の合否が決まるのかを聞いてみました。
「車検の判断基準となるのが、『道路運送車両保安基準』第195条(窓ガラス)です。そのなかで、損傷した場合でも運転者の視野を確保できるものであることと、容易に貫通されないものであることと記載されています」
クラックやヒビ、傷などはこのうち「損傷した場合でも運転者の視野を確保できるものであること」に該当する部分で、ウインドウの運転席側にある場合はかなりの確率で検査官の目視判断でアウトになるといいます。
米粒程度のクラックや薄い筋状の傷はセーフ、小さくてもヒビが入っている場合はほぼ確実にアウト(車検不合格)になるそうです。
「クラックや傷などと違い、ヒビは走行によって亀裂が大きくなる危険性が高いと判断されるためです。
実際、走行中の振動や温度差によって亀裂が広がることが多いんです。
また、亀裂に雨などで水分が入ると一気に広がり、走行中の視界を遮ってしまう危険性があるため、どんなに小さくても補修か交換をする必要があります」(ウインドウリペア専門店 Sさん)
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