全面刷新! 新型「クラウン」試乗すると意外なコト分かった? トヨタ社長「賛否があるのはいいこと!」 随所に「クラウンらしさ」隠されていた!

随所が進化したが…THSII独特の気になるポイントとは

 パワートレインは2.5リッター(A25A-FXS)×THSIIを搭載。先代の主力ユニットと同じものの、縦置き→横置きに変更、E-Four(電気式4WDシステム)、そしてバイポーラ型ニッケル水素バッテリーが採用されています。

 パフォーマンス的には十分以上の性能を備えていますが、実際に乗っていると「余裕」を感じないのが残念なところです。

 その原因のひとつが「音」だと思っています。恐らく、絶対的な音量は低いはずなのですが、高効率エンジン特有の“濁音”の多い音質が自分のアクセルワーク以上にエンジンが回ってしまっているように感じてしまいます。

 この辺りはANC(アクティブ・ノイズ・コントロール)やASC(アクティブサウンドコントロール)といった制御系をより活用できるといいと思います。

 また、THSIIが抱えていた回転と加速のズレは長年の進化・熟成で良くなっているものの、日産の新世代e-POWER(エクストレイル)やホンダの進化型e:HEV(シビックやZR-V)を体感してしまうと、フィーリング面ではちょっと厳しい部分も否めません。

 この辺りは2.4リッターターボ+デュアルブーストハイブリッドに期待ですが、THSIIもイノベーションが必要かもしれません。

 個人的にはせめてレクサス「LS/LC」で採用のマルチステージハイブリッドの横置き版が欲しいところです。

「こんなのクラウンじゃない…」は乗れば考え方が変わる?
「こんなのクラウンじゃない…」は乗れば考え方が変わる?

 フットワークはどうでしょうか。

 実は乗る前は「FF横置きでFRのような走りができるのか?」と心配したものの、走り始めてすぐに「これはクラウンだ!!」と感じました。もう少し具体的に説明していきましょう。

 プラットフォームは形式的には「GA-K」ですが、フロントがSUV用、リアがセダン用を最適化した新型クラウン用専用品で、サスペンションはフロントがストラット、リアが新開発のマルチリンク式の組み合わせです。

 個人的にモノ申したいのは、それを単にGA-Kと一括りで語ってしまうのは、“商品性”という意味では疑問です。

 個人的には普通のGA-Kとは違う「GA-K+」、もしくは「クラウン専用GA-4」と呼んでも良かったと思っています。

 ステアリング系は歴代クラウンと同じく軽めの設定ですが、単に軽いだけでなく初期応用の良さ、雑味要素が少ない滑らかな操舵感、路面からの情報の豊かさ(=直結感が高い)などから、扱いやすいのに信頼できます。

【画像】斬新デザインに惚れる!新旧クラウンを写真で比較して見る!(44枚)

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