4億円超え! ヘッドライトから「ガトリング」の「スパイ専用車」英で落札! その収益はホンモノの「諜報員」を支援?

イギリスの高級自動車メーカー「アストンマーティン」は、2022年9月29日、映画「007」シリーズで撮影に用いられたアストンマーティン「DB5」がオークションに出品され、292万2000ポンド(日本円換算で約4億7058万円)で落札されたと報じました。5億円近い金額で落札されたアストンマーティンとはどのようなクルマなのでしょうか

スパイ映画出演の「DB5」が4億円超えで落札!収益はホンモノの諜報員へ?

 2022年9月29日、アストンマーティンは、映画「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」に実際に「出演」したアストンマーティン「DB5」がチャリティオークションに出品され、292万2000ポンド(日本円換算で約4億7058万円)で落札されたと公表しました。

4億円を超える金額で落札されたアストンマーチン「DB5」
4億円を超える金額で落札されたアストンマーチン「DB5」

 アストンマーティンはイギリスの高級自動車メーカー。「DB11」などのスーパースポーツカーだけでなく「DBX」などのSUVも製造・販売しています。

 DB5は、そんなアストンマーティンが1963年に発売した美しいフォルムの2ドアクーペです。

 1964年には、映画「007 ゴールドフィンガー」で主人公が華麗に乗りこなす愛車としてスクリーンデビューを果たして以来、DB5はその後も6作品に「出演」しています。

 オークションで落札されたDB5は、2021年に公開された映画007シリーズの第25作目となる「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」に出演したスタントカー。

 このスタントカーは、映画のためにアストンマーティンが特別に製造・設計した8台のDB5のうちの1台。8台それぞれ各車は映画上で出演するシーンに合わせて個々の役割が与えられており、その役割に応じて独自にカスタマイズされています。

今回出品されたスタントカーは、回転するデジタルナンバープレートや格納式ヘッドライト、ヘッドライトから飛び出すガトリングガン、発射用小道具の弾丸などの操作ガジェットが装備された一台です。

※ ※ ※

 今回DB5が出品されたロンドンのクリスティーズで行われたオークションは、ジェームズ ボンド映画の 60 周年を祝うために開催されたもの。

 DB5によってもたらされた収益は、青少年を支援する「The Prince’s Trust」、英国諜報機関の隊員と元隊員を支援する「The Prince of Wales’s Charitable Fund」など3つの慈善団体に寄付されました。

 今回のオークションについてアストンマーティンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレク・ライヒマンは、次のように述べています。

「アストンマーティンは、ジェームズ・ボンドのDNAの一部であることを非常に誇りに思っており、この60周年を記念して、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』のために製作したモデルを販売できることを嬉しく思っています。この特別なクルマの販売が、私たちの心に寄り添ういくつかの慈善事業に大きく貢献することは、素晴らしいことです。」

 オークションではDB5の他にも、同じ映画で俳優「ダニエル・クレイグ」が運転した 1981年式のアストンマーティン「V8」とアストンマーティンが同映画に登場したことを記念して作成した「DBSスーパーレッジェーラ 007エディション」も販売されました。

 それぞれ、V8が63万ポンド(約1億171万円)、DBSが40万3200ポンド(約6455万円)で落札され、DB5と合わせ、350万ポンド(約5億6481万円)以上が慈善団体に寄付されました。

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