すぐに買えないトヨタ新型「ランクル」手に入れた人に一番人気のグレードは? 装備充実「ZX」が支持されるワケ

本格派オフローダーとしてもシティークルーザーとしても、あるいは資産としても人気の高いトヨタ「ランドクルーザー」。現行モデルは7グレードがラインナップされていますが、それぞれどのような違いがあり、人気があるのはいったいどのグレードなのでしょうか。

人気すぎて受注停止!?

 2022年7月、トヨタは「ランドクルーザー(ランクル)」の受注を停止したことを公式ホームページで発表しました。理由は生産能力を大幅に上回るバックオーダーを抱えたためで、受注再開については今後の生産状況などを踏まえて改めて案内するとのことです。

受注停止するほど人気のトヨタ新型「ランドクルーザー」
受注停止するほど人気のトヨタ新型「ランドクルーザー」

「300系」あるいは「サンビャク」と型式で呼ばれることも多い新型ランクルの発売は2021年8月。7月1日より開始された事前予約から注文が殺到したことで納期に4年以上かかるともいわれており、その間にマイナーチェンジのひとつも実施されることも予想され、トヨタとしては受注停止せざるを得なかったのでしょう。

 そんな圧倒的な人気を誇る新型ランクルですが、そのなかでもとくに人気の高いグレードはどれなのでしょうか。

 新型ランクルのパワーユニットには3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジンと、3.3リッターV型6気筒ツインターボディーゼルエンジンの2種類があります。そしてガソリンエンジン搭載車には5つ、ディーゼルエンジン搭載車には2つ、合計で7グレードがラインナップされています。

 ガソリンエンジン搭載車では、「GX」がエントリーグレードで唯一の5人乗り仕様。510万円ともっとも安価ではありますが、左右独立温度コントロールフルオートエアコンやプロジェクター式LEDヘッドランプ、LEDターンランプに加え、ディスプレイオーディオやTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが備わるなど装備は十分以上。先進安全技術の「トヨタ セーフティセンス」ももちろん標準で搭載されています。

 二番目のグレードが「AX」で、こちらは「GX」より40万円高い550万円。大きな差は「AX」以上のグレードになるとサードシートが備わることで、乗車定員は7名になります。

 装備面ではエアコンが左右だけでなく前後も独立してコントロールできるタイプになり、運転席にはパワーシートが奢られます。また、指紋認証スタートスイッチが標準となるのは、盗難の心配があるランクルでは嬉しいところでしょう。

 中間グレードになるのが630万円の「VX」です。シート表皮が本革になりぐっと高級感が増すのが特徴で、前席にはシートヒーター機能とベンチレーション機能を装備。サードシートは電動格納タイプとなります。

 細かい部分では、メーター中央のTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが4.2インチから大型の7インチに改められ、「トヨタセーフティセンス」の車線内走行を維持する機能がアップグレードされています。

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